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2020.4.29.WED 真心のかたまり

昨日のこと、帰宅してポストをのぞくとふっくらした郵便物が届いていた。鹿児島県霧島市にある「旅行人山荘」からだった。
開封してみてびっくり。マスクが2枚と、マスクに装着する使い捨てフィルターとメッセージが。

新型コロナ感染症の影響で、不安な毎日をお過ごしのことと拝察し、皆様の身体と心の健康を心配しております。
一刻も早く平和な日常が戻ることをお祈りしております。少しではございますが、マスクをお送りしますのでどうぞお使いください。

とあった。

ちょっと泣きそうになった。

遠くに煙る桜島を眺めながらつかる硫黄の香りの白濁湯
滞在したあの夏の記憶が駆け巡って、心がざわざわ波立って
ああ! 今すぐ行きたいと思った。

宿泊者は減っているだろうに、こっちこそ心配です。
以前、西日本豪雨のあとにも「被害は大丈夫でしょうか」とお葉書をいただいた。宿泊したのは2度。最後に伺ったのはもう4年前になるのに。
お客として心配されているなんて、ほんとに嬉しいことだった。

こちらのお宿は、館内いたるところに心づくしのあるお宿で、
書斎にはいろんな文人たちの墨跡があり、静かで、清潔で、あたたかい。
食事もおいしいし、宿の方々は親切だし、湯上りの水の綺麗でおいしいこと・・・次々と思い出される。コロナ終わったら絶対行く。
あの時の朝の「赤松の湯」。またつかりたいなぁ。

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どこにも行けない今だけど、こうして真心のかたまりみたいなものが届くと、うれしかった。いつか行く。行ける時が必ずまた来る。約束します。

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ソーシャルディスタンスがさみしい今日この頃の雲間店内。
店周辺はしーんとしてる。誰も歩いてない。
小鳥ってこんなに鳴いてたかしら。
ツイッタやインスタも猫と犬とお菓子とパンばっかりだ。

お茶ボトリングに立ち寄ってくれたお客さんが「また喫茶できる日を楽しみに待ってますね」と。その時が必ず来ますよねと。
待っていてくれる方々がたしかにいらっしゃるんだな、というのを確かめるような日々が続く。それは約束を交わすような。きっとそれまでなんとか店を守ります。いつまでかな。あんまり先のことは考えられないけど。

待ってくださってる方々に、雲間の真心のかたまりみたいなの、届けることができるだろうか。

今日の入浴剤はクナイプの「ホップ&バレリアン」眠気誘うやつ。
息子のリクエストで今日はお刺身。いりこの出汁で小松菜と餅巾着炊いたの。ごぼうサラダ、明太子。日本酒が合いそうだがビール。そんなに飲む気にならず。
なんかずっと頭の中から出せてないものがある。おやすみなさい。

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