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2021.7.24.SAT 雲間サイエンスカフェ
雲間では伝統工芸や文化人類学や教育学など、それをサイエンス的視点で楽しく飲み食いしながらみんなで知って考える「サイエンスカフェ」をやっております。
その源流はやっぱりどんズバサイエンスのサイエンスカフェ。雲間開店以来10回も開くことができたのも、広島大学勤務時代にお世話になった理学部の先生方のおかげであります。
昨年2月を最後に開催が叶わなかったのですが、そろそろ再起動しましょうか、ということで広島大学先進理工系科学研究科の高橋徹先生にお声がけいただいて開催の運びとなった。
しかし昨今のコロナ状況では、かつてのようにみっちり20名も密になることができない。せいぜい6名でしょうということになった。でもせっかくなら来場できない方にも楽しんでもらいたい、おお、ZOOMで配信してはどうか、ということになった。
この流れは今後も当分続くだろう。ライブ配信ができる雲間にビルドアップする必要がある。
これまでも遊びでYouTubeに「ホバリング☆チュンチュン」の簡単うまいもの作ろう動画をあげたりしてたけど、ライブ配信は初めてだ。何で撮ればいいんだ?マイクは??などと悩みつつ調べていたら告知すんのすっかり忘れていた。
もういろいろ間に合ってないけどフライング告知。サイエンスカフェやります‼︎久しぶり‼︎
7/24(土)14:00〜「宇宙の始まりって?」
高橋徹先生です。zoomでのライブ配信も予定‼︎ 必死に配信機材調べてるけどわからん‼︎ 詳細はまた‼︎
そしたら
「ども。お元気ですか?zoom で配信するとか。機材色々あるんで貸しましょうか?」
とかつて勤めてた会社の先輩からメッセージがきた。
おおおおお!
メカに関しての絶対的知識&信頼!ここぞとばかりにマイクなにがいいですか配信どうしたらいいですかと聞きまくり、機材貸すよ?ということで会社に借りに行った。のだが、結局まるっと手伝っていただけることになった。ありがてぇ・・・
そのとき「はい、これあげるけぇ使ってみんさい」
とアナログオーディオミキサーをくれた。ええっ!?いいんですか!?
結局買ってはみたけど使っていたらああ足らないなとか、もっとこれがあったらいいのにな、がわかって、グレードアップした機材が必要となり買い換える。マイクも、ミキサーも、そういういろんなものがその繰り返しなんだよね、と。だから死屍累々と使わなくなったやつがいっぱいあると・・・
機材揃える王道なし。
いやまじでこれなんでもそう。
お茶淹れる道具だってそうだ。
買ってみて使ってみないとほんとにわからない。
繰り返し失敗していくと、自分好みに寄せていく勘は養われる。とはいえやっぱり今でもしっくりいかないものを買っちゃったりする。もうこれは永遠にそうだと思う。好きだからこその修羅の道。
前の週にリハーサルして迎えた当日。
高橋先生(左)と株式会社クロッコの谷本さん(右)。
メカメカしい!高橋先生も遠隔授業や国際会議の配信係など歴々経験されてて機材一式カバンに入ってるけど、プロにまかせてお話に専念していただけました。やっぱりZOOMよりYouTube配信の方が音も画質もクリア。
来場の方には「台湾茶水だしボトル」を。水足しながら飲んだら永遠にうまい無限茶ボトル。
さてお話は「宇宙ってどうやって分かってきて、どこまでわかってて、今どうやって調べてるのか」を巡ります。思考がはるか彼方に飛んでいく。
ご来場の方からもめちゃくちゃ質問が出るライブ感。そうこれは「お勉強」じゃないので興味が赴くまま聞けばいいし話は脱線してナンボなのだ。ああこれぞライブ。生き生きしてる。
そしてYouTube配信した甲斐があったと思ったのは、チャットに書かれたコメントだった。
わかってる物質って5%しかないのですか!
金子みすゞの詩を思い出しました
空のおくには何がある。
空のおくには星がある。
星のおくには何がある。
星のおくにも星がある。
眼には見えない星がある。
金子みすゞは見えない95%の物質を見ていたのでしょうか
キュン死にするコメントほんとうにありがとうございました。
Kさんお写真ありがとうございます。
ネット配信だとかイベント開催だとか、ついつい、多くの人に届けなくては!みたいな欲が生まれる。配信数もがんがん伸びたほうがいいに決まってると思いがち。
でも、遠くにいて参加できない人が見られる環境が整ったこと、それがたった数人だろうが何百万人だろうが嬉しさはかわらないこと、目の前の6人が楽しそうにしてくれたらそれがライブとして十分だし贅沢な時間だと思えたこと
我慢の時間を経て得られた感想だ。
またやりましょう。新しく知ること心躍らせる時間が我々には必要だ。