スポーツの【戦術】って何?
私は中学・高校とサッカー部に所属していました。
卒業した高校は現サッカー日本代表の要となるような選手を輩出したものの、私の時代には県大会への出場も叶わないほどの弱小校でした。まあ、その日本代表選手もサッカー部には所属しておらず、Jリーグのユースチームに入っていたのですが。。
さて、その頃(1991〜93年頃)の部活動内の指導において【戦術】なんて言葉を聞いたことはありませんでした。
弱小校だったので、そんな高尚なテーマに取り組んでいる場合ではなかったかもしれませんし、私の記憶が30年近い年月を経てブッ飛んでしまっただけかもしれません。
所属チームは弱く、個人としても全くもってたいした選手ではなかった(フィジカル押しのみだった)私ですが、当時、サッカーの試合を見た量だけでいえば超高校級だったと自負しています。
高校時代からJリーグを観に行きましたし、Wowowを契約して海外サッカーもテレビでよく視聴していました。大学時代には中田英寿選手を追いかけてイタリアはペルージャまで観戦に行くほどのサッカー視聴オタクです。
そんな私の記憶が確かであればですが、その頃に【戦術】という言葉が日本サッカー界で頻繁に使われていたことはないと思います。
ところが、時は30年ほど経過した今。ネコも杓子も、雲霞の如く、誰も彼も【戦術】について語り始めています。もちろん良い意味で、です。繰り返しますが、良い意味で。
では、サッカーに限らず、あらゆるスポーツにおいて、その研究が盛んとなっている【戦術】とはいったい何なのでしょうか?
ウィキペディアの定義で【戦術】について調べると以下のような記述が出てきます。
スポーツに言葉を置き換えてみましょう。こんな感じでしょうか。
試合において勝つ(もしくは引き分ける)ためにプレイヤーを効果的に配置・移動して個人もしくは組織・チームが有する戦力を運用する術
つまりは、以下も戦術となりうるわけです。
勝つために超絶能力を持ったたった一人の選手にボールを集める
超絶能力を持った一人の選手をハードタックルで潰す
引き分けるために全員でゴール前を固める
守備の壁を破壊できる超ロングシュートを打てる選手を投入する
などなど
かつてイタリアのACミランが用いた『ゾーン・プレス』や漫画アオアシで有名になった『5レーン』、その他『ポジショナル・プレイ』や『ゲーゲン・プレス』など小難しいチームプレイを持ち出さなくても、前述のように任務遂行ができさえすれば超シンプルなものでも、それは【戦術】になると思うのです。
つまり「メッシ(にボールを集める)が戦術」で良いということです。
と、まわりくどく、サッカーに偏った話になってしまいましたが、私がnoteに書きたいのは今回のような私個人の所感ではありません。
【戦術】の定義を明確にした上で、次回からは様々なスポーツの戦術について研究を進めていければと考えています。
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