孫の誕生日会に来た父の服装
先日次男が6歳になりました。
父が誕生日会に来てくれたのですが、珍しくポロシャツを着ていました。
夕方だったので、「寒くないのかな?温度調節も難しくなってるな〜」と感じていました。
誕生日会も終わり、ふと気付いたことがありました。
それは、父は最近ボタンを掛けることができなかったのに、誕生日会の日に着てきていたこと。
父は手先の動きや、握力も弱くなってきています。
だから、いつもはただ被ってすぐ着られる服が多いです。それでも前後ろを間違えたりしていたりな感じです。
でも、その誕生日会のときは、ボタンが7つもある前開きのポロシャツを着ていました。
どれだけ時間が掛かったか分かりません。
おそらく30分は掛かったと思います。
でも、「誕生日会だから」と思って、いつもよりもちょっぴりオシャレをして来てくれたのだと思います。
なんというか、父の優しいプライドのようなものを感じて胸が熱くなりました。
「孫の誕生日会に何を着て行こうかな?」と考えて、苦手なボタンの服を選んで頑張って着て来てくれたこと。
その気持ちが嬉しかったし、その父の頑張りに気付けてよかったです。
誕生日会を終えて、父の家の衣替えをしました。
私はどうしても脱ぎ着が簡単な服を選びがちですが、今回の誕生日会での出来事を経て、「父が着たい服を残すこと」も大切だなと思いました。
もちろん時間は掛かります。
急いでいるときはイライラもします。急かしたくなりますし、最終的には「手伝って!」と言われる前にこちらがしてしまうこともあります。(反省)
これは、子どもに対しても感じることですね。でもこちらがイライラしているだけではなく、本人も上手く着れないからとモヤモヤイライラしながらも「頑張って着たい」という気持ちがあるんですよね。
着たい服を着た後は、よりキラキラしている気がします。
その「〇〇したい!」の気持ちって何事にも通ずるものだと思います。
介護は先も見えず、老いていく父の姿を見るのはつらいです。
先日、父は「ゴミ袋」が何か分からずにいて私は涙が出そうになりました。
そんな中、見ず知らずの私と父と同じぐらいの年齢の方が、2人で早足でテンポよく楽しく会話しながら歩かれていて、ましてはお父さんの方が機敏に動かれていて「私って、もう何年もこんな感じは味わってないなー」って胸がじわーっとなったり。
でも、何でも「ないものねだり」です。
私と父を見て「そばに居られていいな」って遠距離介護をされている方は思う方もいると思います。
次男が誕生日会中に「今日がずっと続けばいいのになぁ〜」と言っていて、思わず涙が出ました。
子育ても介護も先は見えませんが、今ある幸せに感謝していきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。では、また金曜日♪