見出し画像

他人も自分も殺すなかれ

10代の頃には、両親や友人たちに「30歳まで生きたくない。30歳までには自殺してやる」なんて本気で言っていました。しかし、今、老齢といえる年齢に至って考えれば、バカバカしいことを言っていたもんだと笑ってしまいます。

20代に、いろいろな職業を経験し、後半には女性と同棲生活を始め、その女性に捨てられて(でも死のうなんて思わない)といった経験値が上がると、もう死ぬことなんてことは忘れ、くだらない紆余曲折を経て、気づいたら30歳を越えていたんです。

ダラダラといい加減に生きてきたのですが、今では“少しでも長く生きたい”と思うようになりました。52歳で会社を辞めて現在のように困窮してから「おや?」これからは自分の夢を叶える時間に使いたいと思い至ったからです。その夢だって叶う可能性は低いのですが、そんなものよりも自分の大事な家族を思えば自殺するなんてできませんよ。

なぜ人は自殺するのでしょう? 「失恋」「虐待」「いじめ」「失業」「困窮」「厭世」…理由はたくさんあるでしょう。僕なんかにはまったく想像できない理由もあるでしょうね。 

でも、自殺するのは楽ではありません。多分、尋常ではない痛みや苦しみを経由しなければ死に至りませんよね。自殺する勇気…?って表現として変ですね。生きる勇気がないから自殺するのですからね。でも想像できない痛みや苦しみに耐えた末に死ねる…というのは戦時中の「特攻」と同じようなものです。特攻は救国などという自惚れた妄信から成立するものですが、あれも勇気ではありません。勇気があるなら人(敵)を殺さず、死なない方を選択すると思うからです。

おっと、僕は何を言いたいのでしょう? あ、そう、そう、どのように辛くても、苦しくても、短絡的に死ぬなんてことは考えずに、みっともなくしぶとく生き抜いて、自然(多様な意味があります)に、死ぬのを待ちましょう…ということかな?


いいなと思ったら応援しよう!