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谷口ジロー・稲見一良「猟犬探偵」

「猟犬探偵」谷口ジロー作画、稲見一良原作 山と渓谷社 ヤマケイ文庫

2017年に亡くなった谷口ジローさんの作品です。山と渓谷社の「ヤマケイ文庫」として復活しました。原作は1994年に亡くなった稲見一良さんのハードボイルド猟犬ミステリーです。

行方不明になった猟犬探しを生業としている竜門卓(りゅうもんたく)は、大阪の北にある能勢の山林に愛犬ジョーとともに、平和な日々をおくっています。そこに暴力団組長の女がやって来て犬の捜索を依頼される「セント・メリーのリボン」、老人と馬の逃避行に関わる「サイド・キック」の2作を集めた完全版です。

稲見さんの原作は、だいぶ前にハヤカワ文庫を所有していたことがありますが、読書嫌いな僕はサラッと目を通しただけでした。僕は本を読むのが嫌いなのです。仕事のためにはしかたなく読みますが、通常は漫画さえ読むことも億劫になるほどです。ただし、本を蒐集することは大好きです。僕は珍品を集めたがる変質蒐集家ですから(笑)。

これは石井克人さん(鮫肌男と桃尻娘、PARTY7、スマグラーなど)さんや中島哲也さん(下妻物語、嫌われ松子の一生、来るなど)、阪本順治さん(トカレフは名作でした)に映画化してもらいたいですね。個人的な意見ですが、三池崇史さんだけには依頼しないで下さいね。原作のある作品やリメイク作品は駄作ばかりなのです。

谷口ジローさんの絵は、稲見さんの物語によく合っています。谷口さん自身も稲見ファンのようで「描きたかった作品」と言っていたのですね。

谷口さんも稲見さんも早世されていることが非常に残念なのです。

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