#夢の風景
夢の風景「九龍地獄横丁」3
「その坂をのぼれば塔に行けるはずよ、きっとね。うふふふふ」
そう言ってリーディングガールズたちが笑います。
「黄泉がえりの坂よ」
「黄泉がえりの坂?」
「坂の上には温泉街があってね。そこには土産物屋があるのよ」
「土産物屋?」
「うん、何軒かあるのよ。その前にはお婆さんたちが店番をしているの。そのうちのひとりに塔への入り口は何処なのか聞けばいいのよ。うふふふふ」
「うふふふふふ・・・」リーディ
孤独の食通 lonely foodie 地獄横丁
僕は孤独なC級グルメである。当たり前の人間が食べるものは決して口にしないのだ。今日はあの地獄横丁の裏路地で見つけた食堂に行くのだ。
途中で綺麗なオネエサンたちがボッタクリバーに勧誘してくるが、酒は飲めないし女性にも興味がないので目的の食堂に向う。
それにしても「腹が減った・・・」。
腹が減っては戦ができぬ・・・ん、戦? 決まっているだろう、食戦だ。
早足で歩いていると、路地裏のまた裏の路地に