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同人誌を作ってみたい!同人誌は誰のために作るのか?

同人誌を作りたい!と思った時の、初心者さん向けのマインドの話です。
個人的な経験からですが、何か参考になれば嬉しいです。

同人誌の作り方を書こうかなと思ったんですが、たまに相談されてたので先にちょっとだけメンタルの話を。

※ちょっと長めです。

イベントに遊びに行ったりタイムラインの賑わいを見てると、自分でも同人誌作りたくなりますよね。
私も最初そこから入りました。
とにかく楽しそう!皆作ってるし、自分でも本を作ってみたい!と思いました。

同人誌作りは勢いが大事!(先駆者からのアドバイス)なので、ひとまずその情熱のままとりあえず突っ走るのがいいと思います。
情熱は人を動かす!
とりあえず「作る!」って決めると色々物事が動きます。

でも恐らくその時にふと浮かんでくる悩みがあると思います。
「自分が作ったところで買ってくれる人はいるんだろうか…」
「作っても一冊も売れなかったらどうしよう…」
ちなみにこの気持ちがでてこない方はそのままゴーです!

はじめて本を作る時って、少なからずこういう気持ちになるのかなと。
私はありました。
「私が作ったところで欲しい人いるのかな…」と思いました。
全然自信なかったです。
なので「作ってみたい!」と言ってみたものの、その時点でかなり迷いはありました。
周りに勧められても、しばらくは実際に作るかどうかは決めかねてました。

それでも作りたい!という気持ちが強くて、作ることを決めました。
自分が自分の本をどうしても読みたかったからです。

同人誌は、誰のために作るのか?

と考えた時に、一番は「自分のため」だと思います。
他の誰のためでもないです。
「自分が自分の本を読みたい!」
「自分の妄想を形にしたい!」
「私が書かずに誰が書くんだ!」
という情熱が、同人誌を作る時に一番大事だと思います。
ここブレるとわりと後々大変です。

自分の気持ちを一番にせずに、
「作ってほしいと言われたから」
「まわりが作っているから」
「読みたいと言われたから」
と何となく作りはじめると、多分後からもたないです。
メンタルと体力が。

本を作る時のメンタルってすごい大事なんですよね。
何故なら、原稿作業中は本当にメンタルがベコベコに凹むので!
これ初心者だけでなく、ずっと同人誌作られてる方もたまになるんですよね。

仕事をしながら、家族の世話や家事をこなしながら、勉強をしながら、休みの時間を費やして、ほとんどの方は生活の合間をぬって、なんとか時間を作って創作をするかと思います。
ずっと創作だけに時間を注ぎ込むのはなかなか難しいですよね。

普段の創作はそこまで一つのものに集中することもないと思うんですが、原稿だと普段よりも作品に向き合う時間がずっと多くなります。
そしてそれを続けていると、人間なので体力の限界が来ます。

そうすると、今度はメンタルにくるんですよね。
その上原稿はどうしても孤独な作業時間が増えてしまいがちです。
「こんなの何が面白いんだよ…」
「こんなに書いたところで誰が読むんだよ…」
って気持ちがふつふつとでてきます。

そんな時に、一番最初の気持ちを思い出すんです。

「これは誰のために書いてるのか?」

うるせー!
自分が読みたいから書くんだ!
自分が読みたいものを書くんだー!
って感覚を思い出すと、結構復活できます。

あとはどうしてもダメな時は栄養ある物食べて、とにかく寝る!
睡眠は出来るだけ削らない!
睡眠時間削るとマジで命もゴリゴリに削ります。
若さとか関係ない。それは命の前借りです。
ゆうて原稿中はなかなか難しいんですけども…。

同人誌の「販売」ではなく「頒布」という形も、「自分の妄想こんなんですけど、同士の方よかったらどうぞ」「よかったらあなたの妄想も読ませてください」って共感の文化だと思います。
なのでそもそも書いてる本人が一番楽しんでないと伝わらないんですよね。
楽しんでこそ二次創作!
これが俺の最高の妄想なんだ〜!って情熱は誰かに必ず伝わるので。

誰かに求められてやっている作業なのか、
自分がやりたくてやっている作業なのか、
で、かなりやる気が違ってくると思います。
だから、「自分のために書いている」って気持ちが常に大事なんですよね。
同人誌は、まずは自分を満足させるために書くんです。

それでもなんとか乗り越えつつ原稿を進めていくんですが、とくに終盤になってまたこの波が来ます。
本当にメンタルが一定の時はない😂

とくに何度も推敲を重ねるうちに、自分で混乱するときがあります。
「これ、一体何が面白いの…?」
同じものを真剣にずっと見ているからこそ起きる現象。
それで挫折しそうにもなるんですが、大丈夫です!
とりあえず皆そんなものです!
皆同じように、その気持ちが出てきます。
自分だけじゃないです!

そして、そんな時にすること!
とにかくスルーです!!(先駆者の教え)
これはマジでスルー一択です。
面白いのか面白くないのか、とにかく何も考えない。
「そういうもの」と割り切る!
とにかく、目の前の原稿を仕上げることだけを考える!

面白いかどうかは完成してから考えたらいい。
そこに至るまでにちゃんと面白いと思って書いていた自分を信じるだけです。

そうして色々乗り越えて、ようやく完成したものを読むと、「なかなか面白いじゃん」ってなるんですよね。
ちょっと気になったり、気に食わないなってとこはそこで修正します。

全体像が見えないまま、途中の段階で細かい修正ばかり繰り返すと、永遠に終わりません。
これは何となく完璧主義者に多い気がします。
私も昔そうだったのですごくわかります。
細かなところが気になるんですよね。
でも慣れないなら、とりあえず原稿の全体像を作ってから流れや構成、言葉を整えるのがやりやすいかなあと個人的には思います。
あ、そのやり方で出来る人はもちろんそれでいいと思います!
原稿の進め方ややりやすい方法はそれぞれあると思うので。

そしてギリギリまで時間を使って修正もして完成して入稿しても、完成した本には誤字脱字が見つかることがあります!
あれだけ見直したのに!!なぜ!!
それはもう、「そんなもん」です!!

そういうものなんですよ…。同人誌って。
あれだけ完璧にしたのに何故か本になってから見つかる誤字脱字…。

でもそれでいいんです。
あくまで二次創作はプロの仕事ではなく、個人の趣味の世界です。
その時その時の自分が、一生懸命書いて完成させたならそれでいいんですよ。

同人誌って、一冊作ってから、ようやくそこで何が足りなかったか、どうすればよかったか、が見えてくるものだと思います。
まず作ってみないと、それさえもわかりません。
最初から完璧なものは作れません。

作っている段階で完璧なものを目指すのはもちろんなんですが、出来上がったものが完璧なものになるかはまた別です。
でもそれでいいし、当たり前です。
多分初めての本で完璧に作れた方はいないんじゃないでしょうか。
何度作っても、何かしらの反省点は毎回出てきます。
でもそれがあるから次回に活かせるんですよね。

まずやってみて、作ってみないと分からないことが多いです。
なので、完成した本が完璧なものにならなくてもへこまない。
自分の愛情を注いで作った本は、完璧じゃなくても何よりもかわいいです。

作ってみたくなったら、その時の気持ちで作ってみるのがいいと思います。
その時の情熱でしか書けないものがあります。
私は半年前の自分が書いた本も、新鮮に読めます😂
その時の情熱は本当にその時にしかないので。
あの時の自分しか書けなかったな、と思うものばかりです。
なのでもし情熱が生まれたら、未来の自分のためにも創作してほしいなと思います。

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