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大嶋くん

それは 小学校の時の話。

国語の テストで 🔲肉🔲食 と いった 穴埋め問題が 下記のように 出題された。

🔲黒い奴

まぁ、問題として どうなの ? と 今となっては 思うが、先生は 答えとして

『 腹黒い奴 』、もしくは 『 肌黒い奴 』を 模範解答として 用意していた。

特に 難しくはない 言わば サービス問題。

だが、クラスの 大半は 間違えてしまう。

鼻黒い奴

先生は テスト返却時に、この設問に 触れた。

『 鼻黒い奴 って 誰ですか ? 』

生徒は 一斉に

『 オーシャンっ 』

と、大嶋【 仮名 】くん を 指差した。

大嶋くん は、鼻に でっかい ほくろ が あった。

大嶋くんは、足が速くもなく、勉強が できるでもない、よくいる 至って 普通な子。

例えるなら、ひらめかない 一休さん

決して 悪意で 書いたのではなく そんな 普通な子。

しかし 帰りの会を 終えると 一躍 クラスの人気者に 変貌する。

『 バイバイ、オーシャン 』

『 バイバイ、オーシャン 』

『 さよなら、オーシャン 』

そう 当時 流行っていた ♪さよならのオーシャン だ。

『 さよなら、オーシャン 』

大嶋くんは、クラスメイトに 苦笑いで 対応する。

彼は ここで、愛想笑いを 覚えた。

しかし なかには 清貴ばりに 毎日 大嶋くんの前で

『 さ・よ・なっらー  オーーシャンっ ♪ 』

と 挨拶して帰る子が いた。

その時ばかりは、大嶋くん は 対峙してるものの 遠くを見ていた。

鼻黒のオーシャン、元気かな ?

最後まで お読みいただき
ありがとう ございました 😀

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