見出し画像

【読書記録①】東ちひろ『「言うことを聞かなくなってきた子」の育て方 思春期に入る前に知っておきたいこと』

【本記事はプロモーションを含みます】

私は本を読むのが好きです。
(マンガ含む)

月に何冊も読むので、どの本にどれが書いてあったのかが思い出せない事が多いです。

そこでずっと「読書記録」をつけたいと思っていたのですが、ブログだと読みながら書くというのが難しくて。

noteなら、スマホで読みながら書けて気軽なので、試しに書いてみようと思います。

今回読んだのは、下記の本です。

読もうと思ったきっかけ

HSCの子育てについて考え事をしていて、ふと思いました。

私は幼少期〜学童期のHSCの育て方は、自分がHSCだったので「して欲しかったこと」「して欲しくなかったこと」がわかります。

なので、HSCである娘の育て方はなんとなくわかっていました。
そしてそれが正解だった(娘に合っていた)と、心から思います。

しかし自分の思春期を思い返すと、私は家庭で抑圧されて生きてきたので思春期の反抗期が表れることはほとんどありませんでした。

しかしいつも心に爆弾を抱えていて、不安定な子どもでした。

はてさて、HSCの思春期はどう接したら良いのだろう?と疑問に思い、Kindle Unlimited で探して読みました。

ココロの貯金箱

東ちひろさんの本は何冊か読んでいますが、どの本にも「ココロの貯金箱」というワードが出てきます。

人間の心の中には、生まれつき「ココロ貯金箱」という貯金箱があります。
ほめられたときや、話をしっかりと聞いてもらえたとき、「大好き」「あなたが大事だよ」「味方だよ」と愛情が伝わる言葉を言われたとき、スキンシップをしてもらったときなどに、貯金が貯まる仕組みになっています。
貯金残高が多いと心に余裕が生まれるため、自然と友だちやきょうだいにやさしくしたり、勉強や習い事などの新しいことにも頑張るようになったりします。
「ココロ貯金箱」の残高と、自己肯定感(自分を大切な存在だと思える感覚)・やる気・自信はかなり比例した関係にあります。

書籍本文より抜粋

ココロの貯金箱、私は個人的に「愛情バケツ」と呼んでいました。

HSCって、愛情バケツ(ココロの貯金箱)がデカい、底なしな上に、すぐに穴が空きます(笑)

こまめに承認や甘えさせが必要なので、本当に大変。

ただまぁ、私も大人になってもそうなので(笑)、HSPとはそういうもの。

遺伝したからしょうがない。
産んだ時に、覚悟決めています。

そうだ、思い出しましたが、娘がHSCだと気づいた時に何かで読んだのですが、「普通じゃない子を育てるなら、普通じゃない親になる覚悟が必要」という言葉を読みました。

私はこの言葉で、周りになんと言われようと、娘を甘えさせて育てようと決めました。
親バカどころかバカ親です。
1日100回、「かわいいね〜」と言ってます。

結果、強く自立した子に育ったので、私の育て方は娘に合ってたんですね。今のところは。

私はココロの貯金箱を満たす事には、自信があります。今のところはね(笑)

思春期はどうなんだろう…??

HSC育てで気をつけていることについて、こちらの記事もご参考ください。


思春期は「それまでの子育ての答え」が出る時


この時期の子どもは、自分も親も客観的に見ることができるようになります。そのため、いままで親のチカラを発動した子育てをしていた場合は、その反撃を受けることになります。つまり、子どもからの「親の見直し」を受けるようになります。

書籍本文より抜粋

『親の力を発動した子育て』というのは、おそらく以下のような事でしょうか。

  • 怒鳴ったり脅したりする育児

  • 嘘や歪んだ情報で育てた育児

  • 正論を振りかざす育児

私は幼少期に親からそういった関わり方をされてきて、とても嫌な思いをした記憶があります。

だから娘にはなるべくしないように気をつけているのですが、おそらくほとんどの親が上記のような経験はあると思います。

上記のような関わり方って、子どもにとても否定的なメッセージを与えてしまうんですよね…。

「幼少期からずっと反抗期」?

2〜3歳ころに「第一次反抗期」(イヤイヤ期のことかな?)が来て、そこからずっと反抗期が続いている場合は、ココロの貯金箱がすっからかん状態だそうです。

「親から認められていない」という思いがくすぶっていて、子どもが反発している状態です。

子どもからの「お母さん、私を(ぼくを)認めてよ!」という心の叫びですよね。
想像すると、とても辛いです。

自分の小さい頃を思い出してしまう…。

第一次反抗期が目立たなかった子どもの思春期はどうなる?

イヤイヤ期があまり目立たなかった子は、その後の親の対応が適切であれば、思春期もそんなに反抗しない事があるそうです。

しかし反対に、思春期に2倍3倍に反抗してくるケースもあるのだとか。

うちは目立たなかったタイプなんですよね…。
イヤイヤ期はほとんどなかったし、癇癪も1〜2回あったかな?くらいで。

ただ、不安が強い子で寝る前によく泣いていたので、その対応が大変だった記憶はあります。

あとはラクだったな(笑)

思春期、どうなるの?うちの娘??

今できる事を、今すぐやる

思春期に大反逆をする子にしない為には、やはりココロ貯金を貯めていく事が大事だそうです。

ココロ貯金がすり減る関わり方

  • 虐待

  • ガミガミ、ネチネチ、クドクド怒る

  • 正論で追い詰める

暴力やネグレクトなどの虐待は言わずもがなですが、虐待にはマイルドな虐待というものがあります。

そのひとつが過干渉です。
私は過干渉気味に育てられましたが、とても自己肯定感の低い大人になってしまいました。

過干渉は「あなたはダメ」というメッセージを子どもに与えます。

ネチネチクドクド言うのも、子どもはココロ貯金を減らしてしまうそうです。

正論は、正しいですが、とても強い主張です。
正論は時として人を傷つけますし、強すぎる正義感は子どもの感情を無視することにもなりかねません。

ココロ貯金が貯まる関わり方

  • できてもできなくても、無条件に「認める」

  • 目に見えた事をそのまま伝える

  • 労いの言葉をかける

過去にカウンセラーとして活動していた時、「子どもを褒めてあげられないんです」と言っていたクライアントがいました。

私個人としては、別に褒めなくても良いと思います。
褒めるとわかりやすく子どもは喜ぶけど、褒められる事が行動の目的になるリスクもあるので。

私は娘を褒める時は褒めるけど、それよりも「認める」だけのほうが圧倒的に多いと思います。

「いっぱい寝たね」
「よく食べたね」
「自分でできたね」
「たくさん作ったね」

それだけで十分、「お母さんは自分を見てくれている」と感じます。

ケース別「困りごとへの対処法」

この本ではほかにも、子どものさまざまな反抗に対する対処法が書かれていました。

  • 食事のマナーをしつけたい

  • 朝、何回起こしても起きられない

  • きょうだいゲンカが絶えない

  • 片付けができない

  • 勉強しない

  • 不平不満が多い

  • 嫌なことを、嫌と言えない

  • 夫が子どものココロ貯金を減らす

  • 子育てに疲れ、子どもを可愛いと思えない

などなど…。

私が困っていることは特にないので詳しくは読んでいないのですが、どの項目もやはり「ココロ貯金」を貯めることが重要だとの事です。

これらの事例に具体的に対処法を示されているので、お困りの方はぜひ読んでみてください。

親が変われば、子どもが変わる

この本では、どんなに困った子でも、ココロ貯金箱を貯めていくと良い方へ向かうケースはたくさんあるとの事でした。

東ちひろさんの別の本には、ココロ貯金でHSCの症状が軽減されるとの記述もありました。

HSCの症状とは、不安感や自信のなさかな。

HSCは、安心感を与えて育てると、とても強くなります。
うちのコも強い!

まとめ

ココロ貯金がどれだけ大切なのか、私もわかっているつもりだったのでこの本を読んで改めて思いました。

なんか、うちのコは思春期が来ても大丈夫そうだな(笑)

特に愛情バケツが底なしのHSCのバケツを埋めるのは大変ですが、バケツを埋めない事のほうが10年後、20年後にもっと大変になるのが目に見えてます。

私はこの底なしバケツ娘(HSC)ひとりにしかエネルギーを注げないと思ったので、ひとりっ子を選択してきました。

もっと愛情バケツが小さい子だったら、あるいは私が疲れやすい内向型HSPでなかったら、もしも、子育てや家事を手伝ってくれる人が側にいたら、2人3人と欲しかった気持ちはあります。 

でも内向型HSPの私だからこそ、娘を理解して寄り添えるのかなと思っているので、これが私の運命なのかな。
ないものねだりしても仕方ないしね。

漠然とあった思春期への不安ですが、この本を読んで不安が軽減しました。

思春期だけでなく、低〜中学年のお子さんや、HSCを育てるお母さんにもオススメの本です。

どなたかの参考になれば幸いです。


いいなと思ったら応援しよう!