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平凡なゲームエフェクトアーティストがガチンコ勝負かけてカナダで就職するまで

カナダのケベックシティにあるゲーム制作スタジオに就職しましたので、そこに至るまでにしたことや流れを時系列で紹介します。同業の海外就職を目指す方の参考になればと思います。

※記事内の情報は2020年3月時点のものです。

2019年11月:カナダ入国

海外の会社に行こうと思った動機は、将来のリスクヘッジの一環として日本国外に住める場所を確保したかったからです。カナダに来たのはたまたま私の職種だと有利な永住権取得プログラムがあることがわかったからです。「バンクーバー PNP」とか調べるとより詳しい記事が出てきます。

事前にIEC(ワーホリビザ)を取得していた私ですが、この時点では観光として入国しました。もとからフルタイムで働くことを目標にしていたため、働ける期間(=ワーホリビザ有効期間)を最大限活用したかったからです。そこでまずは観光で入国し、居住地の確保、就職活動などをして仕事が決まり次第ビザを変更し働き始めようと思っていました。観光でも半年間滞在できる日本国籍に感謝です。

日本から就活すればよくね?と思う方もいるかと思いますが、就活するにあたって現地に先入りしたのは

①めっちゃできる人じゃないとわざわざ国外から呼び寄せないだろうと思ったから

②現地の業界と交流することで事情がつかみやすくなるから

③英語忘れそうだから

の3つの理由からです。この選択は結果的に正解でした。

2019年12月:来るタイミングが悪かったと気づく

Meetupに参加したりLinkedInなどのサイトでコツコツとリサーチしていましたが、その中で「どうやら年末年始は採用があまり活発ではない」と知りました。多くの会社は遅くとも12月上旬までには採用関係の業務を終わらせるみたいです。そりゃそうですよね、北米ではクリスマスホリデーが一番長くて大事なホリデーなので、そこにカブらないように採用終わらせますよね。でも個人的にこのタイミングでしかこれなかったので仕方ないです。

2020年1月:現実は厳しいと知る~バンクーバーが嫌いになり始める

12月はデモリールブラッシュアップに集中し、1月から頑張って応募するぞーと意気込み活動再開。しかし結構な数のレジュメを送っても返事なし、もしくはお祈りメールばかり来て、一向に書類審査が通りません。現実は厳しいと知ります。

そしてご存じの方も多いと思いますがこの時期のバンクーバーはバリバリの雨季で、ほぼ毎日雨です。書類通らない+イヤな天気でだんだんバンクーバーが嫌いになっていきました。またアメリカでは非白人系の名前の人の書類審査が通りにくいという話を聞いたことがあったので、書類の名前を白人系にしてやろうかと考え始めたのもこのころです。結局しませんでしたが。

ここまで手応え0です。散々です、無残です。やさぐれました。

2020年2月:確変タイム、きたる

バンクーバーに来て3か月近く、急に3社から面接の連絡をもらいました。確変ゾーン突入です。それぞれモントリオール、ケベックシティ、スペインのマドリードの会社で時差があったので、スカイプ面接の時間が深夜だったり早朝だったりで眠かったです。

なんで急にスペインの会社が出てくるかというと、私は決してカナダにこだわりがあったわけではないので見つけ次第いろいろな国に応募していたんです。

その中でケベックシティの会社のプロセスが一番速く進み採用の連絡が来ました。過去作品を見て画風や方向性が一番気に入っていたのもこの会社でしたし、なによりPC&コンソールゲームの制作に関わりたかったのでこちらで承諾しました。

2020年3月:ケベックシティへ引っ越す

コロナ騒ぎでゴタゴタの中引っ越しました。今度は家が見つかりません。落ち着いたらそのへんも記事にしようかな。

戦績

約3か月半の就活の中での私の戦績は

応募数:33

内定:1

書類通過→最終的にお祈りメール:2

お祈りメール:5

返事なし:23

選考辞退:2

でした。これ以外にもアメリカやイギリスからスカウトメッセージが何回か来ましたが、自分がカナダ人ではないとわかると断られました。ビザ関係が障害だったのでしょうかね。よく分かりません。

まとめ

私がカナダでカレッジや専門学校に行くでもなくガチンコ勝負で挑んだ就活がうまくいった要因がは3つあると思うので、そちら紹介いたします。

①英語が話せた

私は2014年に半年ほどカナダに語学留学をし、青年海外協力隊で2年間海外に住んでいたため英語はある程度できます。大概のことは英語のまま理解できます。なので言葉の壁をあまり感じることなく就活ができました。

②実務年数がそれなりにあった

私は2年制の専門学校を出てそのまま就職したので、同年代の人と比べて実務年数が2年ほど多くあります。また仕事をしながら大卒資格も取り「学士(Bachelor's degree)+実務年数10年」みたいな、さもベテランのようなことを履歴書にかけました(経歴詐称してませんよ?)。実務年数の長さは大事だと思います。

③自分の得意分野を理解していた

私はエフェクトアーティストで、特にデフォルメやカートゥーン系(英語でいうところのStylized)のエフェクトの経験が豊富で得意だと自負していました。なのでその点を踏まえて応募する会社を選んだり面接で説明したりしました。面接でも自分の得意分野を聞かれることが多かったので、技術者としての自分の人となりを客観的に把握し説明できるようにするのは大事です。

最後に、海外就職を目指す方への私からのアドバイスは

怖がらず応募し常に前向きに、就活中も学習に励んでください。きっといいことあります。

です。

では。


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