パワポ図解の作り方/③図解の作り方
パワポ図解の作り方
ここまで読んで頂いた方の中には図解を作るメリットを理解し、パワポ図解を作りたくて仕方なくなってきた人もいると思う。それでは、いよいよパワポ図解の作り方を説明する。
情報を視覚的に抽象化するパワポ図解は「1ゴールを決める→2ストーリーを決める→3図解を作る」という3つのステップで作る。ここで「1ゴール」にはいろいろなものがあるが、特にパワポ図解と相性のよい「人生をデザインする」「能力を高める」「チームで結果をだす」「影響力をつける」に分けて次章以降で説明していく。
情報を整理してストーリーを作る
ゴールが決まったら「2ストーリー」を決める。パワポ図解では文字数をできるだけ絞り、ビジュアルイメージで伝えたい内容を表現する。このため、基本的には伝えたいポイントを3つに絞り「概要→ポイント1→ポイント2→ポイント3」という順番で大まかなストーリーの流れを考える。
ここでビジネス書の図解を例にとって説明しよう。例えば「サピエンス全史」は、約600ページにわたって人類の歴史が描かれた壮大な書籍だが、目次を見返すと大まかな流れは「人類に起こった3つの革命(概要)→認知革命とは(ポイント1)→農業革命とは(ポイント2)→科学革命とは(ポイント3)」というストーリーだと分かる。
情報を整頓して図解を作る
大まかなストーリーの流れを把握したら、どういう順番で並べると見やすいかを考えて紙に図解のデザインを書く。例えば16:9のパワポ4枚で「サピエンス全史」の図解をまとめる場合、1枚目のスライドに概要、2~4枚目のスライドに3つのポイントを図解する。紙とペンを用意したら、紙を4か所に区切り、各スライドのコンテンツをどう並べるかを考えて下書きしよう。
紙に下書きができたらパワポを開き、図解を作っていく。長方形の囲みの中に、文字・図形・イメージを上手く並べ、書籍の世界観をあらわそう。
図解のデザインをパワーアップするツール
「サピエンス全史」の図解は文字が多く、イラストも色々な素材サイトから集めてきたので、作るのに時間がかかり一覧性も低かった。分かりやすい図解を作るために試行錯誤して見つけた、おすすめのツールが「ICOON MONO」のアイコンと「Slidesgo」のテンプレートだ。
この図解では4枚のスライドを四角形で8つの部分に区切り、1枚目のスライドで導入部分、2~3枚目のスライドで概要とコンテンツ部分、4枚目のスライドでまとめ、という図解になっている。
図解のデザインを美しくまとめるには
図解の情報は多くなりがちなので、読みやすさを重視するのであれば、文字のフォントは和文欧文1種類ずつにする。そして、デザイン四原則(対比・反復・整列・近接)に従って、一目で意味が分かりやすいようなデザインを心がけよう。
デザイン四原則についてはこちらの記事にまとめているので、気になる人は参照するとよいだろう↓
参考書籍
図解を作るにあたり下記書籍から一部文言を引用した。どれも現代世界を俯瞰的に眺める良書なので、まだ読んでいない人は是非手に取ってみてほしい↓