~和食と魚で、春へ向かう~
自分をつくる、日々の食事を整えて
■一汁三菜を見直す
和食は2013年12月に「和食;日本人の伝統的な食文化」としてユネスコ無形文化遺産に登録され、その魅力が改めて世界へ伝えられました。
私たちは、和食をさまざまにアレンジしています。しかし、本来の和食1食の構成は、主食、主菜、2品の副菜と汁物の一汁三菜です。
主食のご飯はエネルギー源となる炭水化物を多く含み、主菜の肉や魚、大豆製品は筋肉や血液の材料となるたんぱく質を含みます。
そして、副菜のお浸し、煮物、和え物と味噌汁では、体の調子を整えるビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれる野菜、海藻類が含まれます。
このように和食は、私たちが必要とする多くの栄養素を1食で補える、理想的な食事なのです。
和食では、しょう油、酢、みりん、味噌、日本酒、納豆や糠漬けなど数多くの発酵食品を使います。
発酵食品は、腸内環境を整えるほか、さまざまな側面から健康をサポートすると言われます。
一方、和食の問題点としては、乳製品の使用が少ないことでカルシウムが不足しがちであること、しょう油や味噌の使用で、塩分の摂取が多くなりがちなことが挙げられます。
■魚の恵み、オメガ3系脂肪酸
和食では、魚を多く食べるのも特徴の一つです。多くの種類の魚が、煮る、焼く、刺身などさまざまに調理されます。
魚は栄養面で、多くの優れる点がありますが、中でもオメガ3系脂肪酸は、世界的に注目されています。
特にサンマ、アジ、イワシ、サバなどの青魚には、オメガ3系脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれます。
DHAは、私たちの脳に多く存在し、記憶力や集中力の維持に関係するとされ、EPAは、血流をよくするとされます。
しかし、どちらもからだの中で、合成することはできません。
DHAとEPAの摂取と健康長寿との関係は、近年、ますます研究が進んでいるようです。
日々の食事に接極的に取り入れることが、健康長寿対策になりそうです。
魚を食べる機会が減っているときには、サプリメントの活用も。
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