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#8 第2クールスタート💉

私にとっての新しい医療用語「1クール」

ノルウェー語の「en kur(エン キュール)」は、1つの治療期間を意味し、単位として使われます。日本語では「第1クール」「第2クール」と数えるのかな?(間違ってたらコメント欄で教えてください🙇)

私の大腸癌治療の1クールは2週間。つまり、一つの治療サイクルに2週間かけて、必要な回数だけそのクールを繰り返します。私の場合は、12回クールで全6ヶ月。

月曜日の朝イチに病院で血液検査をし、薬に耐えられるだけの免疫があることを確認してもらい、今の体調に微調整したプランで点滴を2時間半ほど打ってもらい、その後お持ち帰り用抗がん剤ポンプで自宅で48時間点滴をし1クールの点滴は終了します。そして点滴が外された残りの1週間半で体の免疫の再生を待ち、次のクールをスタートするというサイクルです。

ちなみに血液検査は当日診察がある場合は、『急患 』と言う方の番号札ボタンを押すので、5分もしないで順番が回ってきます。ただ結果が出るのにそれでも小一時間はかかります。

がん患者専用トレーニングジム Pusterom


そこで血液検査の結果の待ち時間を使って、院内に設置されているがん患者用のジムPusterom(プステルム:英訳 Breathing space)で筋トレをすることにしました。

ノルウェーの朝8時半。院内がん患者専用ジムPusteromから。

トレーナーはがん患者治療の特別な教育を受けた経験豊富な理学療法士


病歴や生活習慣や希望に合わせたトレーニングプランを作ってもらえる

ここではがん患者は、特別な教育を受けた専門の理学療法士兼パーソナルトレーナーに自分に合ったトレーニングプランを作ってもらえます。治療開始から最長6ヶ月間無料で筋トレをしたり、グループセッションのトレーニングに参加したりすることができます。

自分の手術の詳細などを説明しなくても院内で情報が共有されていることや、がん治療/手術をしている患者の専門のトレーナーである、というこの二つ2点で、とにかく安心してトレーニングをすることができます。無理せず、でもそれなりに喝も入れてくれます。「あなただったらもうちょっと耐えられるはず!」と重りを上げるなど適度にプッシュしてくれたりもます。そして、私はこんなプログラムを作ってもらいました。

2週間経って体調が良ければ2セットから3セットに上げるようにとのコメント付き。

軽いトレーニングが終わったところで、大荷物はジムのロッカーに入れっぱなしにし大急ぎで化学療法の治療室のある院内のがん診療センター Kreftseksjonへ移動。同じ階なので移動時間たったの1分!

ノルウェーの明るく優しいがんセンター

他国はどうか分からないのでぜひ知りたいところですが、私の通うがんセンターに一歩足を入れると、突如として、温かくて穏やかで優しい空気感が漂います。色にすると白。基本お医者さんや看護師さんにはせわしさがなく、穏やかな表情でゆっくり歩いています。センターも最近建て替えたのか、モダンで窓が大きく、それぞれの治療室を区切る壁や引き戸もガラス張りになっているので外からの光が思う存分中に広がり、病院独特の籠った感じがありません。(但し、これはどれも私の個人的な感想なので悪しからず💦)

今日もそんな明るいセンターに入り、いつも担当してくれる同世代での綺麗な瞳の看護師さんカリさん(日本だと「花子さん」に当たるノルウェーで典型的な女性の名前)にゆっくりと今日の治療室に案内されるのでした。

今日は5人部屋でした

確認作業などを含め結局4時間この空間で過ごします。

途中、3名のカツラや帽子を被った30代、50代、60代の女性が参戦。皆さんは大腸癌とは別の種類の治療と見え、お隣さんや看護師さんとおしゃべりをしたり、本を読んだりして、2時間もしないで抗がん剤お持ち帰りポンプもなしで帰宅されました。

私はというと・・・1週間溜めていた日記を必死で書き埋めたり、家族や友人から来るメッセージに返信してるだけで終わってしまいました。持ってきた編み物セットやKindleなんて触るチャンスすらなし😅

106歳で他界した明治生まれの祖母のお見合い写真は私のお守りです。

抗がん剤お持ち帰り用ボトルで自宅で点滴


私の治療では、点滴が終わると、自宅で引き続き点滴をするための抗がん剤お持ち帰りポンプとそれをぶら下げるケースを渡されます。そして、そのまま残り48時間分の点滴を家で続け、ボトルの点滴がなくなる2日後の水曜日に病院に戻り取り外してもらいます。(日本は自分で外すと友人に聞きびっくり🫨)


抗がん剤お持ち帰り用ポンプと3日間昼夜を共にします。
忠犬ベイリーもこのボトルに興味津々。


家に帰ると忠犬ベイリーが尻尾を激しく振って玄関で待機。今回もやっぱり、このボトルに興味津々ですが、触らせてはなりません。

そこで、世田谷に住む実家の母と長電話しながら、お散歩に小一時間出かけることにしました。

さ、さ、寒い!
薬の副作用もあって、身体中の穴と言う穴に冷気が入り込んできます。何も考えずにいつもの格好をしたら、マイナス3度。今はお陰でくしゃみと鼻水のオンパレード・・・抗がん剤治療で免疫が下がるため、絶対風邪ひいちゃだめよ!と言われてるので、今正直、かなり焦ってます😨

本当、油断大敵ですね😖

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