薬局薬剤師必見!!血液検査の結果を後日、患者様に持ってきていただく為の伝え方!(5分で読める向上心note)
ポリシーは、5分で読めて、あなたに学びと気付きを提供する!!
このnoteを開いていただきありがとうございます☆
薬剤師のくみと申します。私は大手調剤薬局に13年間勤務し、ありがたいことにエリアマネジャーにまで就かせていただきました。
そんな私が大手の安定な地位を捨て、高齢者が多い地元の在宅医療を推進するため退職しました。2020年11月から薬局長として地元で在宅医療を専門に対応している薬局で勤務してます。
薬局を利用した全ての方が「また利用したい」と心から思える薬局つくりと地域で在宅医療対応No.1の薬局を目指してます。
その傍ら、「学び」と「気付き」より自己成長し続け、キラキラした人生を送る人を増やすことを目的に「5分で読める向上心note」を書いてます✨
今回のテーマは「薬局薬剤師必見!!血液検査の結果を後日、患者様に持ってきていただく為の伝え方!」についてです。
患者様に「最適な薬物療法を提供」したり、「医薬品の適正使用」を推進するために、血液検査の結果情報を得ることは大切です。
投薬の場面において患者様とのやりとりで
「今日採血してきた。次回結果が出る」という場面はよくあると思います。
しかし、その採血結果を上記目的の為に確認させて欲しいので、次回みせてくださいとお願いしても、「あっ、忘れた」等で確認出来ないことってありませんか?
患者様からみたら、「えっ?めんどくさい」と思われる方も少なくないと思います。
目的を伝えてるのに、患者様が行動を起こしてくれない。
この原因の1つに薬剤師の「伝え方」が悪いことがあるかもしれません。
「伝え方」を少し変えるだけで、患者様が行動を起こしてくれる確率をあげる方法をお伝えします。
これは明日からすぐに使える「伝え方」です!
それでは見ていきましょう。
一貫性の原理を使って伝える!
結論から申し上げると「一貫性の原理」を使うことです。
一貫性の原理をネットで調べると下記内容です。
人は不快な状態から脱出する為に、出来る限り簡単な方法で調和を求めようとします。2つある考えの一方を、歪曲(わいきょく)したり、否認したり、自己説得をしたりすることで、心の中の合理化を図ろうとします。この働きがある為、ひとたび自分の立場を表明(コミットメント)した場合には、その後する行為に一貫性を保とうとして、人の意思決定に大きな影響を与える。
わかりづらいですね(笑)
一貫性の原理は簡単に言うと、「言った事」と「やった事」を出来るだけ一致させようとする事です。
あるレストランのオーナーが、「予約のドタキャン率」を大幅に下げた事例があります。
この事例も、変えたのは「応対」のみ。お金は一円もかかっていません。
それまでは予約の電話を受ける際に、
「キャンセルなさる時にはお電話をください。」
と言っていたのだが、
「キャンセルなさる時にはお電話をいただけますか?」
に変えました。
「ください」を「いただけますか?」に変えただけです。
この変更でドタキャン率が30%から10%に激減したそうです。
なぜ「いただけますか?」と変えただけで、ドタキャンするお客さんが減ったのか?
「キャンセルなさる時にはお電話をいただけますか?」と、受付に聞かれたお客さんは何と答えるか?
当然「ハイ」と答える。
たった一言、「ハイ」とお客さんが答えたことで、相手は電話することを請け負ったと認知します。
例え無意識に当たり前のようにした小さな約束であったとしても、「その約束を守らないといけない」という一貫性のルールが働いた。
小さな「ハイ」を相手に言ってもらうことで、一貫性のルールが発動したという訳です。
これを、先ほどの血液検査結果の場合に当てはめてみると
血液検査情報を得る目的を伝えた上で
「次回、血液検査の結果をもってきてください」
と伝えず
「次回、血液検査の結果を持ってきていただけませんか?」
と伝え
「ハイ」と患者様から返事をいただく。
無意識でも小さな約束をし、一貫性の原理を働かせる。
これが今回の答えです。どれくらい持ってきてくれたかデータを取っておりませんが、感覚的には10人中2人位が、4人位に増えたという感じです。
2人から4人とは2倍。それだけ、「最適な薬物療法」と「医薬品の適正使用」を提供できるわけです。ぜひ、試してみてください❗
このnoteが皆さんの「気づき」と「学び」に繋がり、明日からの仕事や生活のお役に立てれば幸いです✨