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労働組合とは~誰のための組織か

こんばんは。
大学入学共通テスト受験生、運営の皆さま、お疲れ様です。
良い結果を願っています。

さてそんな真冬に労働組合の話。

労働組合は働く人の集まりで、雇い主(会社や役所)と待遇や働き方を交渉したり、働く人どうしのイベントをしたり、働く人のための政策が実現するよう活動したりします。

で、この前、ある問いに出会いました。
「労働組合は誰のためのものか」、と。

自分としては即答は難しく、しばらく考えたんですが、
「労働組合はみんなのためのものだ」という、何だか小学校のスローガンのような、でも結構いいことなんじゃないかという考えに至りました。

たしかに、労働組合は、一義的には「組合員(労働組合に入っている人)のためのもの」であります。
組合員の人の賃金やボーナスを上げてもらうよう雇い主と交渉することも、組合員の人の人事について交渉することもあります。

ですが、労働組合は同時に、雇い主のためにもなる、と感じています。
人員不足の昨今です。自社や自分の業界の待遇を良くすることは、人員確保・事業の維持安定にも役立ちます。
また、労働組合は現場従業員も参加する集まりなので、現場の声を経営に届けます。そこから、事業をより良くするアイデア・経営方針が出るかもしれません。

また、労働組合は社会の役にも立つ、とも思っています。
大げさ、エラソーかもしれませんが、いやいやこういう面もあると思っています。
労働組合が雇い主との交渉で給料・ボーナスアップを実現する→従業員の消費が増える→景気が良くなる、という流れも考えられます。
また、労働組合は政策づくりにも関わっています。今は普通に世間にある育児休暇も、労働組合が関わっています。最近ではカスタマーハラスメントの問題、労働組合の動きもあって、いま対応する政策が出されてきています。
そして、労働組合によっては社会貢献活動に取り組んでいるところもあります。労働相談で困りごとの相談に対応する例もあります。

労働組合は、正直今、冬の時代っちゃあ冬の時代です。
ですが、結構価値のあるものだとも思います。

もし労働組合に興味をお持ちでしたら、日本最大の労働組合「連合」のこちらのサイトもぜひ、ご覧ください。
連合|より良い職場づくりポータル

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