004_私のルーツ
「私は日本人です。」
何も違和感を感じないこのフレーズ。日本人なら海外旅行などで口にしたことのあるフレーズ。
はい、何も間違っておりません。
私が小学生くらいの時(だいぶ前だと思ってw)は、ミックス(ハーフ)の子がまだ今より珍しい時代だったけど、近所にミックスの子がいた。私の周りには偏見持ったりいじめたりということはなかったけど、ちょっと「私達」とは違うのねという見方をする子は確かにいた。
小学生になる少し前(だったと思う)母親に突然、「あなたのおじいちゃんは台湾の人です」と言われ、戸惑った。
まず、台湾ってどこ?レベル(笑)
その台湾人の母方の祖父は既に亡くなってるって聞いてたし(これは後々生きていたという衝撃の事実が発覚するんだかど、話長くなるから今回は割愛←)私の見た目は全く日本人と変わらない。しかもハーフではなくクォーターという微妙な感じ(笑)
小学校に入ってから、その話を友達にすることをしなかった。理由はまだよくわかってなかったから。わざわざ言う必要もないし、うまくも説明できない。髪の毛の色や目の色などに特徴があれば聞かれたりもするけど、それもない。
私立の中学に入り、そこでも自己紹介などで言うこともなかったし、話題にも出さなかった。
ある日職員室の掃除当番の日。同じ当番である同級生数人と職員室を掃除していると、私の部活の顧問が、
「〇〇はクォーターなんだってな。」
と私に話しかけてきた。
その瞬間の同級生の
「え?」という短い言葉と同時に発せられた、
"私達、言ってもらってない"という圧。
言ってないけど、それが何か?
今なら軽くそう言えてしまうけど、その当時女子校の仲良しグループの中で秘密を持つということは、とてつもなくタブーというか……。
他の生徒がいる面前で行ってしまう先生もどうかな?と今考えれば思うんだけど(悪気はなかったと思う)
でもさ、見た目からもわからないのに、言わなきゃダメなのかな?
令和2年になった今でも考える。
「私は日本人ですが、1/4だけ台湾人の血が流れています。」
やっぱ、めんどくさw