たまたまカッコよくなっちゃった建築とか人とか事象とか
効率化や機能を追求した結果こうなりました!よろしくです!!のような論理に基づいて作られたデザインが大好きです。
「デザインは正解、アートは問いかけ」と言われている中で正しさとは何か、未だ具体的に答えが出せない私としては「デザインの正解」は一生辿りつく事のできない境地なのですが、この写真のように美しさやカッコ良さを狙わずして作られたビジュアルに真のデザイン性を感じ興奮と安堵を覚えます。
思い返せば昔からそうでした。
ボロボロのTシャツ、安いギター、スカスカしたアンプでライブをするUKのバンドや
外壁に張りついて脈のように広がる野生のツタ
あと犬とか赤ちゃんとか虫の構造、鳥の羽の色とか自然やら工場やら、私を魅了するもの達はみんな
「なんか、狙ってないけどカッコいい…!というか狙ってないからカッコいい!たまたまカッコよくなっちゃったのカッコいい!」といったものばかりでした。
お洒落なものが溢れた豊かな時代に生まれたからこそ、世俗にまみれる事を極端に嫌厭する現代人の心理でもあるのだなぁとしみじみ感じております。
そういえば学生時代、たまたま色黒でたまたま天パで
たまたま若白髪でたまたま兄貴のお下がりの
ダボついた制服を着ていたせいでお洒落パーマにガンメッシュいれたクールなギャル男だと思われて人気だった至って普通な男の子いたな。元気かな。