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「ある」で見る世界は、人間関係を円滑にする?

短大を出て20歳で初めて幼稚園の先生になった時
私は、先輩のY先生から
とても大切なことを教えてもらいました

それは
子どもや親御さんとの関わりに
大切な在り方だけでなく
その後の私の人生においても
人間関係を円滑にするに必要な
有り難い教えだったと思っています

*******

幼稚園勤務1年目の私は
先輩Y先生の持つ
年少クラスの副担任をしていました

そんなある日
各学期ごとにある親御さんとの面談で
大切なことを教えてもらったのです

それは
もしもA君の親御さんに
A君の課題(ネガティブなもの)を1つ
伝えなければならなかった時は
3つ良いところを伝えるんだよ
ということでした

例えば課題が
*時折、言葉よりも先に手が出てしまうので
言葉で伝えられるように関わっていきますね

だったとして

良いところ3つは
*新しい歌を教えると誰よりも早く覚えて元気に歌うので、他の子が覚えることに好影響を与えてくれているんですよ
*クラスで泣いている子がいると、真っ先に教えにきてくれるんですよ
*しかも先日は、泣いていたBちゃんに、進んでハンカチを差し出してくれたんですよ

という具合に、です

お子さんの課題のみを伝えるのでは
親御さんも心配になってしまうので
良い面を伝えることで安心してもらうのは大切であり
その伝える内容が具体的であればあるほど
「よく見てもらえている」という安心から
親御さんとの信頼関係もできる、ということでした

なるほど…と思った私は
ならば、その面談の時に
お母さんに伝えてあげらるものを沢山見つけよう!
と思ったのです

そのためには
子どもたちをよく観察するようになり
伝えてあげたい!と思うワンシーンに出会えば
まず子どもを存分に褒め
その時の子ども様子を含めて
ノートに書き留めることを続けるようになりました

そのおかげで
翌年に副担任ではなく
初めて担任を持った時も
初担任の難しさや
悩みに直面することはあっても
親御さんとの間でトラブルが起こることは
ありませんでした

そして
そのように子どもを観察していてわかったのは
どんな子にも必ず良き面が「ある」ということです

これは例外なく、と言い切れます

なので私の中には
どんな子(人)にも
良き面は必ず「ある」ということがインプットされ
以来私は
そのように子ども(人)を見るようになったのです

そしてそれ(良き面)を見つけた時に
素直に褒めることも
デフォルトでできるようになったので
これまでの人生を振り返ってみても
人間関係のトラブルは多くなかったと言えるのです

無論、完璧ではないので
時に思わぬ方向から
矢が飛んでくることもありますが(笑)

自分を整え
他者へのジャッジや
コントロールや攻撃性のない私でいても
尚、飛んでくる矢においては
「その人の問題」
と切り離すことも身につけてきたので
この辺りもまた別の記事に書いていこうと思います

なんにせよ
良い面を探す眼を身につけられたことは
Y先生のおかげであり
Y先生の教えを素直に聞き
未熟なりにも懸命に頑張った
若き日の私のおかげでもあると思っているのです

「ある」を視点にして子どもを見る眼というのは
どなたでもトレーニングのように
身につけることができると思うので
子育て真っ最中の方にもオススメです

そして子どもとの関わりにおいて大切な要素の中に
「観察」があるとも思うので
この辺りもまた別記事に記していこうと思います






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