Syuri

市役所職員として広報や環境、地域振興を経験し、数年前に公立学校の教員に転職。特技はスキ…

Syuri

市役所職員として広報や環境、地域振興を経験し、数年前に公立学校の教員に転職。特技はスキー、マラソン、ホッケー、写真、MCなど。私生活では自然と共生するライフスタイルを模索中。教育のモットーは「人と社会のwell-being」!誰もが幸せに生きられるよう願って発信します☆

最近の記事

対話でつくる民主的な学校

 今日は2月4日立春。暦の上では今日から春ですね。昨日、出かけた先で、梅の花が咲いているのを見つけ、春が少しずつやってきてるんだなぁーと思いました。  さて、今日は学校を民主的な場、民主主義を教える場にしていくためにどうすればいいのかという話題です。昨日、YouTubeに茨城県教育研修センターがアップされている「Ed cafe」というのもを観ていました。ゲストは、みんなの学校の木村泰子さん、教育哲学者の苫野一徳さん、学校の当たり前をやめた横浜創英の工藤勇一さんと超豪華メンバ

    • 問い続けること

      Happy New Year!! みなさん、あけましておめでとうございます。  年々、なぜかお正月という感じがなくなっていますが、怒涛の2学期をなんとか終え、今はのんびりと気の向くままに過ごしています。  元旦には、大きな地震があり、こちらもかなり揺れました。みなさん、ご無事でしょうか。普段は忘れてしまっていますが、私たちはいつ何が起こるかわからない自然環境の中で暮らしているのだなぁということを改めて感じました。そう考えた時に、今を大切に、自分の本当にやりたいことに時間を使

      • 子どもたちの学びをジブンゴトに!〜夢見る小学校「きのくに子どもの村学園」のプロジェクト学習を中心としたホンモノの学びとは?

         朝夕だんだんと涼しくなり、秋をそこかしこに感じられるようになってきました。とはいえ、日中はまだまだ残暑が厳しい毎日ですね。暑い時の無理は後々に響くので、なんとかスローに過ごしたいものです。  さて、夢見る小学校学びの作り方深掘り講座も4回目を迎えました。と言っても、毎回アーカイブでしか観れず、すでに5回の講座は終了しているのですが(^^;;今回のテーマは、きのくに子どもの村学園が学びの中心としているプロジェクト学習についてです。  今の学校の学びの様子を見てみると、子ど

        • カフェのような教室

           学校の教室と言えば、みなさんはどんな風景を思い浮かべますか。黒板や教卓があり、先生の机が前にあって、子どもたちの机が教室いっぱいに整然と真っ直ぐに前を向いて並んでいる。本棚に漫画や雑誌があるわけもなく、掲示板には学校のルールや今月の目標、ロッカーもロッカーの上も物などでいっぱい。色んなところが埃まみれ。なんだか息苦しくなっちゃうのは、私だけでしょうか。    私自身、狭くて動線の悪い場所、物がいっぱいで雑然とした場所、不衛生な場所、堅苦しい場所、とっても苦手です。今のクラス

        対話でつくる民主的な学校

        • 問い続けること

        • 子どもたちの学びをジブンゴトに!〜夢見る小学校「きのくに子どもの村学園」のプロジェクト学習を中心としたホンモノの学びとは?

        • カフェのような教室

          enjoy スポーツ!!

           お盆が過ぎ、夏休みも後半戦に入ってきました。7月に戻りたいなぁーと思う反面、まだまだ夏休みを満喫しないと勿体無いと、色々画策しています(笑)今日は、環境行政時代に入った学会のブックレットの原稿を書いていました。久しぶりに長い文章を書くと脳が全開で動いているようで、疲れました。脳みそ使うと何故か甘いものが欲しくなりますね。  さて、夏といえば甲子園!!テレビでは毎日のように高校野球が放送されています。私が注目しているのは、神奈川の慶應義塾高校です。野球は好きでも嫌いでもなく

          enjoy スポーツ!!

          ひとりひとりがみんなと自由に!子どもの村のミーティング〜きのくに子どもの村学園の実践から その③〜

           ようやく夏休みに入りました。いやー、4月から怒涛の日々。長かったです。夏休みだけは残業もなく、家事や勉強、自分のやりたい事に時間を費やすことができます。心身に余裕があると、怒ることも少なくなり、生きたいように生きれているような気がして、幸せだなぁーと感じられます。夏休みになるといつも思うのですが、日々の暮らしにもこれくらいのゆとりがあればなぁーと。夏休みが明けても、この感覚を忘れず、子どもたちの幸せのためにも、まずは教師自身が幸せで、心身ともに健康でいられるような学校にして

          ひとりひとりがみんなと自由に!子どもの村のミーティング〜きのくに子どもの村学園の実践から その③〜

          子どもたちへの言葉がけ 〜きのくに子どもの村学園の実践から その②〜

           夢見る小学校実践編の第2回は、子どもの村のスタッフが子どもたちとどのように向き合い、どんな言葉がけをしているかというお話でした。前回の子どもの村の子ども観をもう一度振り返っておくと、「子どもは自分で育つと信じて、謙虚に子どもと向き合い、その子の内なる思いによりそおう!子育てではなく、子育ちという感覚で。まずはこれが前提である。」ということと、「目指す人は幸せな人」ということでした。  学童期は発達心理学から見ると、親の期待に応えようとする時期を経て、第二反抗期に入るところで

          子どもたちへの言葉がけ 〜きのくに子どもの村学園の実践から その②〜

          オルタナティブ・スクールが考える学力観・子ども観〜きのくに子どもの村学園の実践から〜

           2月から「直伝!実践のための『夢みる小学校』学びのつくり方深掘り連続講座」を受講しています。南アルプス子どもの村中学校のかとちゃんこと加藤博さんが講師です。第1回は、諸用でリアルタイムでは受けられなかったのですが、先日アーカイブ動画をみました。第1回は「きのくに子どもの村独自の学力観」についてでした。  子どもたちにどんな力を育みたいのかと言われた時、教師である私たちは、漢字の読み書きができること、九九を覚えることなどまず知識を身につけさせ、それを使って問題を解く力となり

          オルタナティブ・スクールが考える学力観・子ども観〜きのくに子どもの村学園の実践から〜

          大人が夢を語ることの大切さ 

           今日は今年度の修了式。授業もなく、宿題チェックもない少し余裕のある今日は、子どもたちをいつもより俯瞰的に見ている自分がいました。走馬灯のようにこの1年間の出来事が蘇り、一人一人の成長やクラスとしての成長を感じることができたとても嬉しいひと時になりました。  最後にクラスの一人一人に「将来の夢や将来やってみたいこと」について一言ずつ話してもらいました。クラス1のやんちゃな男の子は、「夢は3つあって、サッカー選手とマラソン選手になること、そして先生の家に旅行に行くこと!」と言っ

          大人が夢を語ることの大切さ 

          イエナプランから学ぶ実践【哲学編】

           前回の投稿でも少し触れたことですが、私のクラスでは時々哲学対話の時間を設けています。答えのない問いに対して、自分がどう思うか、自分ならどうするかといったことをみんなで話し合う時間です。  今回の問いは「おなかが空いたら(お金がなかったら)、泥棒してもいい?」というもの。これも子どもたちが考えた問いです。この問いでは、Noを選んだ子が多かったです。泥棒は犯罪だし、捕まる悪いことで、絶対にダメという価値観が強いのだなと思いました。また、誰かに相談すればいいんじゃないかという意見

          イエナプランから学ぶ実践【哲学編】

          イエナプランに学ぶ日々の実践

           この間のお話し会で話した私の実践について、今日は書いていこうと思います。  私が主に取り組んでいる実践は、①自由進度学習、②哲学対話、③多数決で決めないクラス会、④会社活動です。  自由進度学習は、今はまだ算数科のみで取り組んでいることですが、基本的には個別学習が主で、一斉授業はしていません。イエナプランの理念や元小学校教員で今はオルタナティブスクールを経営されている蓑手さんの実践(著書「自由進度学習の始め方」)を参考にしています。1時間の流れは、10分間のミニレッスン(新

          イエナプランに学ぶ日々の実践

          「夢見る小学校」から広がる教育の輪

           今日は、「夢見る小学校」を観たた人たちでのお話し会に参加してきました。映画に出てくる「きのくに子どもの村学園」の元先生や卒業生の方、上映会を主催された冒険遊び場をされている方から、それぞれが実践されていることや考えておられることを聞いたりしながら、お互いに質問し合ったり、思いを共有したりしました。  お話を聞いていて、きのくにで周りに認められながら育った子は、自己肯定感が高く、自信があり、自分は自分のままでいいと思える子に育つのかなと思いました。きのくにの保護者の方も、自分

          「夢見る小学校」から広がる教育の輪

          幸福は鳥が歌うが如く、自ずから外に現れて他人を幸福にする

           最近、ふとポチッと買った哲学の本。三木清という戦前の哲学者の「人生論ノート」を読み解いた岸見一郎(嫌われる勇気の著者)さんの本です。その中で、とても考えさせられたのが『幸福』について書かれていた章です。三木さんは昔の人ですが、時代背景は今と似ているところもあり、なるほどと納得しました。自分の幸福や子どもたちにとっての幸福について、色々と思いを巡らせるきっかけになりました。 以下は、本の抜粋です。三木さんの言葉はカッコがきのものです。 ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

          幸福は鳥が歌うが如く、自ずから外に現れて他人を幸福にする

          自然は感覚で生きている

           最近観たドキュメンタリー映画「杜人」。1年程前に、アップリンク京都にポスターが貼ってあり、「ナウシカのような人に出逢った」というキャッチフレーズが気になり、ずっと観たいと思っていて、環境再生医(人間が壊してしまった大地を再生する人)の矢野さんを追った映画です。印象に残ったことをいくつか。  まず、矢野さんの生い立ちの中で、「学校で学ぶ授業は時間がかかっていた。それはやっぱり植物園での作業が体に馴染ませるようにやっていく作業だったから・・・」と幼少の頃から父の植物園を手伝って

          自然は感覚で生きている

          木のぬくもり

           今日はとってもイイお天気!思わず出かけたくなり、ぶらっと車を走らせる。せっかくなのでちょこっとお散歩したくなり、道の駅に車を止めて辺りを歩いてみました。どこまでも続く田んぼ道の先には、雪化粧した山々。冬にしかみられない美しい景色です。  さらに足の向くままに歩いていると、古い木造の建物が目に止まりました。昔の小学校をリノベした図書館でした。中にも入ってみましたが、なんとも言えない心地よさ。子どもたちも、木のぬくもりが感じられる校舎で学んだら、心が落ち着いて、居心地がいいんじ

          木のぬくもり

          ワクワクする方へ!〜卒業生への願い〜

           立春を過ぎ、少しずつ暖かい日が増え、春の足音が近づいてきた今日この頃。  先日、前の学校で担任していた子たちから、卒業文集へのメッセージの依頼がありました。あまりカッコイイ言葉も思いつかないし、特に好きな言葉みたいなものもなく、さて何を書こうかなと。色々と考えを巡らせていて、思いついたのが「ワクワクする方へ!」。自分の好きなこと、得意なことを見つけて、それをとことんやって人生を切り拓いていってくれたらいいなって思ったんです。そんな風に生きていけたら、きっと楽しくて前向きな

          ワクワクする方へ!〜卒業生への願い〜