乳癌告知より怖かった恐怖③
とうとう、大腸検査当日。
もう、なるようにしかならない。みつかった今が最短。
もしここでいかなかったら、
ずっと過呼吸でも起こして過ごすのか、絶対いやだ。
もう、覚悟を決めました。
住まいのマンションが断水の日のため、病院でモビプレップ(下剤水)を飲ませてもらうことにしました。
うっすら飲んだ記憶すら17年前の記憶がまったく、ない。
記憶ってこわいですね、本当に当日何をしたのかすらぬけきってました。
モビプレップを10分かけて飲み水を100ccくらいのむ。
看護師さんの目視でOKがでるまで、2時間くらいかけて繰り返しました。
最後の確認に、男性看護師さんがでてきて、いくらなんても私でもちょっと引きました。できたら女性がよかった‥
ほんとうは予約まで3時間くらい待たなきゃならなかったのですが、
先生が私が抗がん剤治療中ということを考慮して下さったのか、
はやめにしてくださり、感謝しかないです。
看護師さんに「たまに、麻酔なしでやるかたもいるんですよ」ときいて、
「私、自分の目でみたいです」
と申し出てきました。
もう、癌が1つだろうが2つだろうが、構わない。自分で見てやろうと。
びっくりされてましたが、
「先生の腕がいいので、痛みはないとおもいます」
と了解いただき、いよいよスタート。
腸内を実況していただき私も凝視していたのですが、いそぎんちゃくみたいな感じで、自分の体内ながら、へー神秘的だなあというのが全体的な感想でした。
先生1人に、看護師さん2人。本当にみなさん優しい。
痛みは、たまに、鈍痛というか、ぐえっとなる痛みがトータルで3回くらいあったくらいでした。
それで、いったん奥まではいって、そのあと抜きながらじっくり検査するようで、胃のポリープのときは怖さで号泣しましたが、大腸は受け入れ態勢がかわったので、不思議でした。それでも、怖すぎましたが、途中から、もうしっかりみてやろうという気持ちに切り替わりました。
なんとかおわって、先生が
「大丈夫でした、ポリープなどはみつかりませんでした」
と!!
嬉しすぎで、舞い上がりました。
そのあと、ベッドで1時間ほど点滴して休んで、夫に迎えに来てもらい、
最終的に院長先生の診察があり、「大丈夫でした、胃も腸も健康でしたよ、あとは胃カメラは毎年、大腸は3年に1度カメラやってみてくださいね、あと毎年してほしいのは腹部の超音波かな、これはやってほしいです」
と言ってもらいました。
この大腸ポリープ切除後の17年の空白のゆえの、
恐怖の2週間が、いまも心臓がバクバクするくらい自分にとっては怖かったです。
そして、ネット情報が本当にこわい(インスタやYOUTUBE)。
サムネがとくに「ポリープ切除後放置=癌確定」みたいな大げさなのしか目に入ってこないから。
なんで、怖い情報しか入ってこないんですかね。
でも、この事件で、起きていないことを心配して落ちてゆくのは時間の無駄だと感じて、反省しました。
大腸を意識していてめちゃくちゃ痛かった腸付近も、ピタっと痛み止まりました。これは、気にするあまりに、本当にその付近が痛くなるというものでした。
あとその3日後の血液検査で、免疫が下がり、白血球も最低になったのですが、このあと1週間で倍になりました。
精神的におちてゆくことで、体内環境も確実におちるというのを身をもって知りました。
なので、乳がんのきになることも、たくさんあるんですが、
たまたま目にしてしまった怖い情報を発信しているものには蓋をしてます。
絶対に、精神的なもので肉体にダメージにつながるものってあるんだなと思います。