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令和3年12月11日の久米研究会反省

 久しぶりに、私主催の久米研究会に参加しました。実は、私はある部位の手術をすることになっていたので、しばらく休会していました。私が休会している間、骨男二段(段位は将棋ウォーズのもの)が私の代わりを務めていただきました。骨男二段には、心より御礼申し上げます。
 さて、今回の研究会は6人が参加し、5分秒読み30秒で3局指しました。私は、タロイモ初段、骨男二段、ixeye二段と対局しました。本記事では、将棋ソフトを用いながら検討した結果を載せています。興味のある方は、最後まで是非読んでみて下さい。

第1局目 タロイモ初段戦

 タロイモ初段は、以前は右四間やひねり飛車を得意とする居飛車党でしたが、最近は角交換四間飛車を中心に振り飛車も取り入れている印象です。
 本局は私の初手▲7八飛車戦法に対し、右四間で対抗してこられた。下記の図がタロイモ初段が右四間飛車にした局面です。

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 個人的には、角道オープン振り飛車に対して、右四間飛車にするのは、やや作戦負けにみえます。なぜなら、6六の歩をついてないので、右四間飛車側から△6五歩と仕掛ける筋がなく、主張がないからです。試しにソフトで上の図の局面を解析してみました。結果、形勢は先手よりの互角でした。振り飛車は評価値マイナスからスタートするにもかかわらず、先手(振り飛車側)に振れるということは、やはり角道オープン振り飛車に対し右四間飛車で対抗するのは、やや損と言えるでしょう。
 本譜は以下、有利→優勢→勝勢とほぼ順調に指し進めることができ、勝つことができました。本局は、私の実力以上の指し方ができたと思います。

第2局目 骨男二段戦

 骨男二段は、居飛車党本格派で、矢倉・角換わり・相掛かり・横歩取りなどの相手の得意戦法を受けて立つ方です。本局は、私が後手番となり裏芸の横歩取り△4二玉型をぶつけてみることにしました。
 最初のチャンスが訪れたのは下の図の局面です。感想戦でも、骨男二段は自信がないと仰ってました。

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 本譜は慌てて▲3四銀と取りましたが、最善ではありませんでした。この局面はソフト曰く後手が有利で、△8五飛車が最善とのこでした。実は対局中もその手は考えていましたが、△8五飛▲2二銀で何でもないと錯覚していました。△2二銀以下、普通に▲3四銀と飛車で駒得なので後手が有利なのは明らかでした。
 さて、下の図は時間切れで負けた局面です。かなり劣勢で、ピンチに見えましたが、ソフト曰く形勢互角とのことでした。

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 ここは△5四飛車と打てば、まだまだこれからの将棋でした。以下▲4二金なら、△5五香▲6八銀△8九馬で、まだまだ難解です。下手すると、先手玉が詰んでもおかしくない状況なので、我々クラスの棋力では後手よしでしょう。
 本局を通して、形勢判断の甘さが目立った一局でした。いろんな戦法を指して、これからの確かな形勢判断力を身に付けていきたいです。

第3局目 ixeye二段戦

 ixeye二段は、四間飛車を得意とする振り飛車党です。本局は、私が先手となり▲7六歩△3四歩▲6六歩からの相振り飛車を指す予定でした。しかし、ixeye二段の2手目は、△3二飛車でした。序盤に9筋の端歩を受けてこなかったので、居飛車でいくことにしました。そして、角交換振り飛車になるかと思いきや、ノーマル三間飛車を採用してこられました。つまり、私が普段指している戦法の逆側を持って指すことになりました。
 今までの経験が活きて、序中盤は有利に進めることができましたが、下の図の局面で大悪手を指しました。

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 その大悪手は、▲7三桂です。以下、△7三同銀▲同成桂△7八金ならば、先手玉は1手1手の寄り筋に入ってます。本譜は、△7八金ではなく、△7九銀だったので、上部に逃げることに成功し、勝つことができました。では、何をさすべきだったかと言うと、▲7二銀から清算して▲7八銀と打てば、後手の竜は逃げるしかなく、有利を保ててました。
  ixeye二段とは、負け越しているの苦手な相手ですが、勝つことができて、ほっとしています。

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