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子育てしながら現役ナレーター産後役に立ったこと2「産後ケアセンター」
「産後ケア施設」
出産前、出産後はいつまで働けるか?いつから働けるか?ご存知ですか?
正社員や公務員の場合、産前は、申請すれば、6週間から8週間前から休むことができますが、強制ではありません。
出産後は、最低6週間休むことが義務付けられています。(正しくはお調べください)
「産後ゆっくり休まないと、更年期に悪影響を及ぼす研究結果が出ている!」というNHKの健康番組のナレーションを、衝撃を受けながら自分自身で読んだこともあります。
私の場合、産前は「予定日の1ヶ月前」まで。
産後は「出産日の2ヶ月後」から、レギュラーの仕事(週2回、3時間半程度)に復帰、合計3ヶ月お休みしました。
一般企業の正社員だと、もっと長く、年単位で休むこともあるのでしょうが、フリーランスはそうは言ってられません。
産後の課題として
「いかにスムーズに体力を回復させ、少しでもスムーズに楽に育児を行い、仕事と育児を両立させていくか」
があり、
友人に教えてもらった
「産後ケア施設」を予約しました。
産後ケア施設とは、「育児に慣れていない初産等の方で、家族などから育児や家事の支援を受けられない場合、宿泊し母子のケアや授乳相談、育児相談が受けられる施設」要は、赤ちゃんとお母さんを24時間サポートしてくれる施設のことです。
私が予約したのは、世田谷区の産後ケアセンターです。今は世田谷区民しか入所できないようですが、数年前は、区外でも入ることができました。
https://sango-midwife.jp/guide/
最近の病院は、ベットが足りず、出産後、帝王切開でも4、5日ほどで退院となります。
両家の親は高齢の上、遠方で、頼れず、かと言って、産後4日で家に帰り、夫は通常の勤務。日中、生まれたての赤子と二人きり、食事も何もかも一人で行う自信は全くありませんでした。
基本的に、赤ちゃんは、生後1ヶ月は家から通院以外で連れ出すことはありません。母親もできるだけ横になった方が良いというのが、日本の考え方ですが、一人きりでは、なかなか叶いません。
そこで、産院から、そのまま産後ケア施設に移り、一週間過ごしました。
施設では、赤ちゃんと二人で個室に1週間泊まりました。
その間、助産師さんに、授乳の仕方、ミルクの作り方あげ方、体重の増減、新生児の抱っこの仕方、おむつの代え方、寝かしつけ、育児の全てにおいてアドバイスをもらえ、三食栄養満点の食事を提供してもらい、お風呂に入る時や体が辛い時は、赤ちゃんを預かってもらえました。
同じような仲間(多くは自身が高齢出産で、親も高齢、孤独な産後を乗り切るため入所してきた人たち)に出会え、励まし合うことも。
また、産後、足のむくみが酷く、足湯に入るようアドバイスをもらったり、血圧が高かったので、毎日血圧を測るよう指示され、下がらないことがわかると、病院に行き薬をもらって来るよう指示を出してくれて、おかげで何とか通常の数値に戻ったり、高熱が3日ほど続き、再度病院に薬をもらいにいく、、という事態も。一人だったらおそらく倒れるまで気がつかなかったでしょうし、倒れたあとどうやって過ごしたのか、、、
足のむくみや、血圧など、産後のトラブルは、高齢出産だと多いという悲しい現実もあります。
ナレーターとして一定のポジションに到達するまで結婚、出産は考えられない!と邁進。
ようやく出産を考えられるようになったとき、高齢出産の域に達していた、でも、授かれただけで幸運。という、仕事を頑張ってきた女性にありがちな話の後に、まさか産後トラブルが待ち受けているとは、無知な私は、予想していませんでした。
産めるなら、1日でも早く産んだ方がいいです。
気になる費用は、世田谷区民は、一泊3千円前後!羨ましい。。。激戦だそうですが、申し込んでみる価値ありです!
私は区外で補助が出ず、一泊3万円ほど。一週間で20万ほど払いました。高かった!ですが、その価値はありました。長年働いてきて多少の蓄えもあり海外旅行に使ったと思えば、安いものと考えました。
また、他の区や市も、ここ数年で、産後ケア施設や、それと同様のサービスをする病院、補助金を出してくれる制度が、かなり増えてきました。私が入った時より、安い額で入所出来る可能性もあります!例えば、私が実際に見学に行った二ヶ所はこちら。
船橋にあるセレブ系の産後ケア施設。高額だけれど、オシャレでテンション上がります。
おとわバース 助産院で、和室もあり温かい雰囲気でした
渋谷区の制度
中央区の制度
https://www.city.chuo.lg.jp/smph/kosodate/syusan/_user_fkensu_time_20170323.html
北区の制度
https://www.city.kita.tokyo.jp/k-suishin/kosodate/ninshin/sangoss.html
北区は一泊3千円!
数年前は、こんな取り組みありませんでした。少子化対策、少しずつ進んでいると実感します。
また地方に行くと、一泊1万円ほどで泊まれる民間の施設もあり、20万あれば20泊できる!という妄想も抱きましたが、家族が訪問しづらいということで断念しました。。。
最後にデメリットがあるとすれば、資金面と、一人きりで過ごしたい人には、色んな人が関わってくるので煩わしいことがあります。
そういう方には、デイサービスや、訪問型のサービスもあります。
産後を乗り切れたのは、産後ケア施設の皆さんのサポートがあったからこそ。退所するころには、すっかり回復し、無事仕事に復帰できました。
センターで知り合った助産師さんとは、退所後に母乳相談のため、家に来ていただき、今も困ると連絡をとるくらい、心の支えになっています。
ぜひ、妊娠がわかったら、お住まいの役所の産後ケア制度や、近くの施設を調べてみてください。早めの予約をおすすめします。
産後直後だけでなく、数ヶ月後に、2泊ほどしたい。授乳のペースがつかめないから相談したい。少し疲れた休みたい。などの理由で泊まる人もいましたよ!
命の誕生は、この世で最も尊いこと。高齢でも、フリーランスでも、近親などの支援がなくても、きっと大丈夫!!ファミリーサポートと、産後ケア施設を使って、共に乗り切りましょう!!
お金はかかりますが、また稼ぎましょう!笑。
ちなみに、少子化対策が先行しているフランスは、出産までの費用が全て無料なんだとか。そんな制度が日本にもできることを願っています。