中国で就労許可の更新ができなくなったという噂を聞いて、noteでの言葉使いに気をつけようと思ったお話し
わたしは勤務先で外国人教員の就労許可と居留許可の管理をしています。
就労や居留の許可が受理されるかどうかは一大事です。
それぞれの教員やスタッフの背景はいろいろです。場合によっては申請すら無理ってこともあります。そして基準を満たしていても、許可されるかどうかは担当者がスタンプを押してくれるかにかかってます。
今日はビザ(正しくは就労許可と居留許可)に関するフェイクニュースとファクトについてご紹介します。
最近、よく聞くデマ・・・
数ヶ月前から、中国における就労許可で「B類」の場合、更新ができないという噂を耳にしていました。また、高卒でB類を取得した人の就労許可が更新できなくなったという話もあります。
しかしTwitter仲間に聞いてみてもそんな話はなく、また勤務先にも担当役所からの通知もありませんので、デマだろうなって気にもしていませんでした。またお世話になっているビザ関連の事務所の方も、そういうことはないと思いますとおっしゃってました。
ところが、先日またもやビザが更新できないと聞いたんだけど、どうすれば良いでしょうかと問い合わせがありました。
そんな話は聞いてないし、現に更新できている人もいるので、心配なのではないでしょうかとお話ししましたが・・・どうやらご理解いただけないようでした。
そもそも就労許可の更新なんてものは・・・
こういった役所が下す決定に関して、わたしたち下々の者が意義を申し立てたりするものではありません。
関係する書類を提出して、お上がOKAYと思えば許可が降りますし、ダメと言えばダメなのです。
それでも中国の外国専家局のお役人は親切なほうで、却下されても電話で問い合わせをすると理由を教えてくれたりすることがあります。そして説明書類を提出して、担当者が納得できると判断した場合は処理が進みます。
それで、だれかのビザの更新が不受理だったからと言って、自分もダメだと思い込んだり、なにか制度が変わったのではと大騒ぎするようなことではないんです。
そもそも更新ができるかなんて、書類をまとめて出してみてわかることです。また制度が変わったのであれば、基準に達していない場合は書類すら受け付けてもらえない訳ですから、心配するようなこともありません。
その場合は、今までお世話になりましたと帰国するしかないんです。
就労許可の更新が認められない要因
納税の不備
就労許可を申請するときに、労働契約書を提出します。例えば2022年4月1日から2023年3月31日まで、日本語教師という立場で、月給10000元で雇用するという内容で契約書を作ります。
そして、2023年に契約満了前に、就労許可を更新するのですが、その際にそれまでの納税記録を調べられることがあります。
つまり契約書通り、1万元の収入があり、それを税務署に申告して税金を支払っていたかどうかを確認されます。
この時に、1万元に収入が達していなかったりすると就労許可が更新できないことがあるようです。税金を納めることはとっても大事な要素です。
労働の実態がない場合
就労許可とは違いますが、起業して居留許可を申請する人もいます。
この場合、実際に企業としての実態があればよいのですが、ペーパーカンパニーと見なされると居留許可の申請が受理されない場合もあるようです。
これもあったり前ですよね。
申請通りの活動が行われていると見なされることが大事
つまり労働契約にしても、企業にしても、なにかの申請をする際に提出した資料と実際の活動が一致していると判断されて初めて許可されたり延長が認められたりするようです。
これを軽く考えている人が結構いて、更新時にあたふたとするということらしいです。そして、わたしが今の勤務先でビザや就労・居留許可担当をしていると聞くと、電話をかけてきたりメッセージを送って、わたしに問い合わせするということなんでしょう。役所に聞けば良いのにっていつも思います。
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そもそも、自分の就労・居留許可の更新だって受理される保証などどこにもありません。資料を提出し、相手がOKと言えば手数料を払い終わりますし、NGと言われれば、ありがとうございましたと言うだけです。
通常、就労許可を申請している人はきちんと働いている人でしょうから、心配する必要もないと思うのですが、どこからか聞いてきたお話しで動揺したり、または誰かに何かをさせようとするのはどうかなって思います。
さてここまで書いてきて、これってブーメランかもって気づきました。つまり、自分も中国で暮らした中で感じたことをや聞いたことを書いていますので、フェイクニュースを垂れ流さないように注意しなくてはと思いました。そしてファクトを伝えるように、少なくとも自分の周りで起きた事実をお伝えするようにしたいと思ってます。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。