お金持ちの中国人友人が打ち明けた『本音』を聞いて思ったこと
わたしの中国人友人たち、ほとんどの人は庶民ですが、中には想像できないほどのお金持ちの方がいます。
市内にマンションを数軒持っているのは当たり前。
それに加えて海外に拠点を幾つか持っているとか、今後も別の場所に家を買おうとか考えています。
不景気だよねなんて彼らは言いません。
景気が上下するのは当たり前、その中でいつも最善の行動を取るだけだと飄々としています。
さすが大人物だなと。
きっと今までもしんどいこともあったと思うのですが、それを乗り越えての今の安定感なんだろうと思っていました・・・
さて、先日の食事会でのことです。
とあるお金持ちの中国人から中国人には我慢ができないと話を振られました。
彼は、中国人は助けてあげてもお礼は言わない。時間を決めても約束は守らない。そしてごくまれに彼らの要求に応じてあげられないと陰口をたたかれる。
そんな人たちと付き合いたくないと言います。
そりゃ、わたしだってそんな人と付き合うのは嫌です。
でも、たまにそういう人に会ったとしても、次はもう関わらないと思うだけです。それで、次からはそういう人を切り捨てたらどうですかと提案してみました。
すると、彼はそういう人は次から次に現れるんですよといます。
それは、さすがに辛いだろうなと思いました。
今まで、助けてあげても「お金持ちなんだから当たり前だろ」のような態度を取られ続けて、もうゴメンだと思ったのでしょう。
彼は、外国人は良いと言います。
必ずお礼をしてくれるし、お返しもしてくれる。そして小さなサプライズを準備してくれることもあるといいます。
もちろん、中国人の中にも義理堅い人がいます。
でも、格差が明確だと奢るのが当たり前といった態度を取る人がいるのも事実です。
奢るのがスキだと言う人もいます。
でも、それも無条件というわけにもいきませんし、景気の波に影響を受けないといっても、気持ちの持ちように影響があることもありえます。
いつだって鷹揚に構えていられないのです。
彼の愚痴を聞きながら、わたしは彼にどんなことをお返しできるのかと考えてしまいました。
それで、わたしに何かできることがありますかと尋ねると、いつも話を聞いてくれてありがとうと言われました。
そんなことで良ければいつでも喜んでと言うと、簡単なことが難しいんですよと彼は寂しそうに笑っていました。
確かにそうです。
そして、恩知らずな振る舞いをしないようにしなくてはと思うとともに、中国の昔からある文化に苦しめられている人も多いんだろうなって思いました。
魯迅でも読むかなと思ったりしたけど、中国は100年前から変わってないじゃんともっとブルーになるかもと思ったのでやめておきます。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日〜