広東省大都市:単身者向け不動産価格の上昇と下降の理由を不動産屋さんに聞いた話
最近聞いてなるほどと思った家賃のお話をご紹介します。
わたしが今住んでいる場所から二駅先のエリアは、数年前まで工場地帯でワーカーか、若い人しか住んでいないと思われている場所でした。
今でも、ホテルだった建物を無理矢理マンションへ改装したものなどが多く、激狭物件が多くあります。
大家さんも単身者の需要があると考えているのでしょう。
そして、この場所の家賃がじわじわと上がっています。
理由は、市の中心に近い割に家賃が安いという印象があり、若者やカップルの人気のエリアになったからです。
そして多くの人々が家を借りるようになった結果、家賃が上昇しました。
それに対して、その人気のエリアから地下鉄の駅で4駅ほど市の中心に近い場所の家賃が安くなってきました。
その理由は先ほどの家賃上昇しているエリアと真逆の理由です。
あそこ家賃高いよね、市の中心に近いから仕方ないよという噂を信じた人たちが敬遠するようになった。
また、今までそこに住んでいた人たちがもっと安い場所、しかも地下鉄で数駅先にいくだけで節約できると聞きつけて引っ越ししてしまった。
これらの理由で空き家が増え、単身者向け、もしくはカップル向けの狭い部屋に限りますが、家賃が下がってしまいました。
コロナ前の2019年頃で比較すると、今人気のエリア1DKの部屋の平均は3000元程度、昔人気のエリアは5000元程度だったそうです。
コロナの期間中で比較すると、今人気のエリアは3500元〜4000元に移行し、昔人気のエリアは4500元〜5000元になりました。
そして、この数ヶ月の家賃相場を比較すると、どちらを選んでも4000元〜4500元だそうです。
こうなると、昔人気のエリアを選んだ方が良さそうです。
人も少なくて中心部までも近い、何よりも人気はなくなっても高級住宅街なので全体的に清潔で整った印象があります。
でも不動産屋さんによると一度失った人気はなかなか取り戻せないそうですし、下がった家賃を上げるのも難しいと言います。
そして、不動産屋さんによると最近賢い人は同じ建物内で引っ越ししていると言います。
つまり数年前より家賃が10〜20%ほど下がった物件もあるので、契約を見直すために引っ越しするというわけです。
それで不動産屋さんも手数料が入るので、大家さん以外は全員得しますねと言うと「わかってるね〜」と褒めていただきました。
今月に入ってわたしたちも家探しをしていますので、相場観の変化は感じます。
今、わたしが住んでいる場所はちょっと不便だと思われているところにあります。ここの家賃も5%ほどは下がっているようです。
とはいえ、地下鉄で2駅先の場所の家賃が、グングンと上がっているという話を聞いて、景気というのはやっぱり気分に作用されるものだし、モノの価格というのも同じく実質を表さないんだなと感じました。
不動産価格に関して言えば、日本と比べると中国はすべて割高に感じます。
今までは「中国ぼったくってるんじゃないよ」と思っていましたが、もしかすると日本が格安すぎるのかもと思えてきました。
中国にしても日本にしてもマインドが変化するときに景気が大きく動くのかもしれません。
そんなことを考えていました。
それにしても、次の家・・・お安くて快適でGさんがいないところ見つかるといいな〜。そんな家はないんでしょうけどね・・・
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!
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