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中国人看護師さんたちと飲茶しながら、こういう日常がいつまで続くのだろうと感じたお話

今日のお昼に、看護師さんとレストランの店長をしている友人が遊びにきてくれて一緒に食事しました。

看護師さんは、最近忙しすぎるからか睡眠に影響が出ていると嘆いていました。店長さんも、いつコロナの影響でお店がクローズになるのか、またその場合、デリバリーは続けられるのか、続けるにしてもどんなメニューを出せるのか悩んでいると話してました。

二人とも、まさにゼロ・コロナ政策の影響を受けまくっているのですが、不思議なことに政策自体への不満はなく、どうやってこの状況を乗り越えようかと悩んでいます。

看護師さんの場合、封鎖されたマンションへPCR検査に出張することになると、精神的には疲れるものの、身体的には楽だし、なにより医療ミスなど起きるはずもなく、さらにお手当もつくので悪くないそうです。

ただ、3日間の派遣になると、その期間はホテル暮らし、さらに任務が終わってから、さらに3日間のホテル隔離が待っているらしく、大変だとぼやいてました。

彼女たちは、政策や状況にクレームをつけることもなく、また補償を求めることもなく、ただ淡々とできることを行います。そして、友人とランチするときに、ちょっとだけ、面白おかしく自分たちのことを語ります。

その姿をみて、強いな〜って感心します。
しかし、この強さが限界を迎えたときに、どうなるのでしょう。

きっと、彼女たちは子どもの頃から、この状況で暮らしています。ですから外国人である私と比べれば、はるかに強い耐性を持っているはずです。さらに、わたしと違って逃げ帰る場所もありません。毎日が背水の陣なのです。

その、彼女たちが耐えられないと判断したとき、きっとトンデモない反作用が生じ、それが渦となって、もう誰にも抑えきれないってことになるのでしょう。

最近、フォックスコンの従業員の怒りが爆発している動画や、作られた壁を壊したりする人民の動画などを見かけます。

アップされては消されていく、そういった動画が映し出す様子の背後に、どんな真実があるのかまでは、わかりません。

しかし、もう行動するしかないと思い、立ち上がった人たちがいることは見て取れます。決死の覚悟での行動なのでしょう。もちろん、どんな暴力行為も良くないと思ってますし、各国の政策に意見があるわけでもありません。

ただ、行動を起こした人たちは、苦しみ、もう耐えられないと思い行動したんだろうなと思うと、胸が痛みます。

今日のお昼、静かな部屋でデリバリーで取り寄せた飲茶をつまみながら、おしゃべりするような日常がまだあることに感謝しないといけないと感じました。

そして、できるなら、わたしの友人たちも、そしてわたしたち夫婦も、このまま、穏やかな時間を過ごしたいと思いました。でも、そういった時間は、思っているよりも長くないのかもしれませんね。

今日は、そんなことを考えてました。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。

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くまてつさん@中国|日本語教師
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