中国人の偏見丸出しのコメントを聞いて感じたこと
中国に引っ越そうと決めたときの話です。
在日中国人の友人たちは大喜びで「どこに住むの?」と聞いてきます。
それで広東省深圳市だよと言うと二通りの反応がありました。
中国の東北地方出身の友人は眉をひそめて「南方人は詐欺師ばっかりだから気をつけてね」と言います。
そして南方出身の友人は「それは良かった。東北人はプライドが高くて傲慢な奴が多いから大変だよ」と嬉しそうにします。
普段、彼らは出身地に関わりなく仲良く過ごしているのに、わたしが広東省に行くと言った瞬間、隠れていた偏見が飛び出してきたのです。
こういう決めつけは他にも見られます。
常識外れな行動をする人を見て、ある中国人たちは「彼はきっと農村から来たに違いない」とか「文化がないんだろう」と決めつけます。
もちろん、こういう決めつけは中国人特有のものではありません。
日本でも、田舎者という言葉が悪口として使われていますし、都会の人はみんな冷たいなんて嘆く人もいます。
ちょっとルールを知らない人を田舎者だと笑ったり、自分の期待している対応をしてもらえなかっただけで、だから都会は嫌いだと言うのも偏見です。
アメリカやヨーロッパの国々でも人々は肌の色や宗教の違いでレッテルを貼り、その人やその人が所属してるグループを判断しているのでしょう。
それで、これはどこに住んでいようと逃れられない社会の現実なんだろうと思っています。
では、そういう現実があるのは仕方がないとして、自分はどうすれば良いのでしょうか?
社会を変えたいとか、みんなの考え方を変えたいなんて思ってません。
そんなことは無理です。
ただ、自分がその人個人をどのように見るかに気をつけたいと思ってます。
あいつは農村出身だからとか、学歴が低いからとか、中国人だからとか、韓国人・日本人だからと決めつけるのではなくて、その人がどのような人なのかを見定めたいと思います。
わたしだって、自分を見てほしいと思っています。
それで、黄金律が言うように「自分にしてほしいと思うことをする」ことが大事かなと思ってます。
でも、これって大変なことです。
わたしたちが見聞きする情報はすべてわたしたちの思考に影響を与えます。
それで、自分とは違うグループへの警戒心や不安感が煽られている時代に、自分が自分の見たことをもって判断するのは簡単ではありません。
でもこの挑戦を続けたいと思っています。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!
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