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完全に言い負かすと負けてしまうというお話し

中国の人はよく口げんかします。

ちょっと優しく注意するだけで済むようなことでも、高圧的だったりするので、ケンカに発展することが良くあります。

ただ大抵は数分以内に収まり、さっきまでケンカしていたのに、今は世間話をしているなんて風景も見ます。

しかし、時々このケンカになった両者の間に実力差がある場合があります。

例えば片方の口がとても達者であるとか、お金持ちであるとか、性格がとってもキツいとかだと、ワンサイドゲームになってしまいます。

すると徹底的にやられた側に残るのは負の感情のみです。

もし相手が知り合いであれば、次回の反撃のチャンスを待つでしょうが、見ず知らずの人であれば、その場で手をだすこともあり得ます。

つまり相手を完全に言い負かしてしまうと、自分は怪我をする可能性がありますし、相手は犯罪者になってしまうというリスクがあります。

殴り合いにならないにしても、禍根が残ります。そしてこの恨みの種、根強く残り、目をだし、思わぬ時に実を生み出します。

ですから、中国でトラブったときには、ワンサイドゲームを目指すのではなく、ノーサイドを目指すべきです。

ただこれって日本でも、他の国でも当然のことだと思いますが、最近では論破する人が尊敬されたりしていますのでね・・・

中国の国技?卓球の謎ルール

さて、中国の国技ともいえる卓球にはひとつの慣行があります。

それはゼロゲームで試合を終えてはならないというルールです。完封してはいけないということです。

スポーツにおいて強い人が、圧倒的な結果をだすことは仕方がないと思います。しかし中国の卓球界において、そのような行為は人間性に欠ける行為であり、みっともないとみなされます。

王者や強者に求める資質に違いがあるのかもしれません。

もちろんプロ野球やその他の競技にも国ごとに競技ごとに不文律のようなものがあります。得点差があるときにはマナー違反だと見なされる行為もあります。

ですからゼロゲームがマナー違反というのが、中国だけの謎ルールとは言い切れません。しかし中国人が圧倒的に相手を打ちのめすことが得策だとは思っていないということでしょう。

ビジネスの世界でも同様の姿勢

よく相手のメンツを潰さないという言い方をします。

ダメだな、全然ダメと思っていても、それを相手にストレートにぶつけることはありません。特に相手が対等の場合、注意が必要です。

完全に相手をやり込めてしまうと、どんな報復が返ってくるかわかりません。それで手心を加えたり、逃げ道を作ります。

相手が交換が効く立場だと思う場合、こちらの人は回りくどい言い方で、切り捨てる傾向があるように思います。家族でなければ、自分が切り捨てた結果、相手がどうなろうと関係がないって感じです。

切り捨てられた方も、仕方ないな〜って感じです。

というわけで、中国の人と付き合うときには論破して気持ちいい!なんて思っていると、とんでもない報復が待ってるかもしれませんので気をつけたいです。

でも、まあ日本でも「この恨み、晴らさでおくべきか」って感じの人もいますので、同様に注意が必要ですね。

わたし?

わたしは基本寝れば忘れます。

問題は相手にひどいことを言ってしまったことも忘れがちってことです。どうぞ許してください。わたしもできる限り許して忘れるようにしていますので。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日!


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