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「不良文化」を規制しようとする中国とオタクたち
教育関連の改革が話題の中国ですが、加えてゲーム業界、そして芸能界への締め付けもはじまりました。
それにしても「不良文化」というワードの破壊力はすごいです。
今後「女っぽい男性」とかは軟弱だと言うことで不良文化というカテゴリーに入れられるそうです。そうなると日本のドラマとかアニメは間違いなく影響を受けるはずです。
さてこういう流れに対してどう感じているのかについて、日本のアニメ大好きな中国人に聞いてみると、以外に冷静な反応でした。
昔に戻るだけだから変化なし・・・
つまりそもそも日本のドラマやアニメは許可制で、当局の許可がなければテレビなどで放映することはできませんでした。
現在だって規制はしっかりかかっており、突然の放送の打ち切りなどは珍しいことではありません。
先日突然Bilibiliで放送打ち切りになった「無職転生」などのアニメはお上の命令というわけではなさそうですが、それでも人民の声でが強くなり打ちきりとなりました。
理由は「技術的な問題」
まあ、意味はわかりません。
つまり、こういうことがおきる場合、詳しい事情を説明するつもりなんて誰にもありませんし、誰も責任を取ることはありません。ただ粛々と処理するだけです。
ですから今後「不良文化」と見なされたものは表立って見ることはできなくなるでしょう。
そして基準などについて明確にされる可能性も低いとみています。
・・・許可がでないメディアはどうしていたか?
では中国で放映されていないドラマやアニメはどうやって見ていたのでしょうか?また怪しいビデオなどはどうやっていたのかといいますと、VCDやDVDなどで見たり、まあ良くわからないサイトからダウンロードして見ていました。
2012年頃、広州へ出張に行ったときに、商社マンからHDDに映画をコピーするサービスについて聞いたことがあります。
出前のメニューみたいなものに印を付けて、外付けHDDを渡すと、そこにコピーしてくれて代金を支払うというシステムでした。
ここまで書いて思い出しましたが、2017年くらいまで、近所のビルの軒下で屋台のようなスタイルでDVDのようなものを売っているおじさんがいました。1枚10元くらいだったと思います。
今後は、こういった違法なビジネスがまた勢力をぶり返してくるかもしれませんね。
そういえばTwiiterで新作のアニメみたってDVDのパッケージを見たような(おっとこれ以上はいけない・・・
見たい人はどんな方法を使ってでもみる
日本でもそうですが、見たいと思う人は方法を探すはずです。
高校生が親の身分証でゲームのアカウントを登録するのがその例です。見たい知りたいというオタクの性は強く、そして悲しいものです。
ですからわたしの周りにいる日本オタクな中国人女子たちはまったく今回の変化を気にもしておらず、推しへの愛もかわらない様子でした。
恐らく規制がかかっても、キャッキャ、ウフフな毎日を送るのでしょう。
規制自体がどのように行われるかに注目
今後は決まったことがどのように実施されていくかが注目です。
大なたを振るかのようにバッサバッサと切り倒していくのか、それともじわじわと空気を変化させていく方法で行くのか興味津々です。
法律を守らせるグループと、その中でなんとかやり抜こうとするグループのせめぎ合いも、外から見ている分には面白いです。
ただ教育関連企業でがっつり働いているので対岸の火事とも言えない状況です。
突然日本へ帰ることになったら「無理しやがって」と遠くから生暖かく見てくださいね。
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