中国の病院の変化はすごい。それ以上に人民の対応力はもっとスゴイと思ったお話し
突然、妻の背中に黒い粒のようなものができました。
しばらくするとそれが大きくなっていることに気がついたので、慌てて近くの病院に行ったのですが「わかりません。もっと大きな病院へ行ってください」と言われました。
それで市内でも有名な病院に行ったのですが、数年前とは様変わりしていたのでご紹介します。
みんな大好きな中国のスゲーって奴です。
予約は微信(Wechat)で完了
ここから予約を行えます。どの科、その先生に、いつ診てもらえるか確認し、予約します。微信(Wechat)からデポジットして100元を支払います。
これで予約完了です。
予約した日の15分前に病院へ
後は病院へ行くだけです。
病院に着いたら日本人ならパスポートを、中国人なら身分証を端末にかざします。するとレシートのような紙に番号が印刷され出てきます。忘れずに受け取りましょう。
後は待合室で待っているとディスプレイに名前が表示されます。呼ばれたら診察室へ行って診察を受けましょう。
診察が終ったら端末にパスポートをかざし支払をします。そして薬も窓口で受け取るだけです。
すっごくスムーズでして、ストレスも全くゼロです。
3年前は・・・
予約は電話・支払は診察の前、検査の前、点滴の前など何かをする前にその都度お支払い・・・
薬の列に並び、そこでもお支払い
病人ひとりに家族が複数人連なって行かないと、病人の病状が悪化するのが病院でした。
でもそんな古くさいシステムはもうなくなっていました。そしてさらにビックリしたのが、老若男女、みんなそれに対応しているってことです。
驚くべきは「キラキラ」ではなく「対応力」の方
もちろんすべての病院がこんな感じではないです。
近所のもう一つの総合病院は歯医者以外やダメってもっぱらの噂ですし、ここまでスマートには進みません。
しかし市の中心にある大きな医院は数年でシステムを刷新できただけではなく、それをちゃんと使えているってコトです。
人々の対応力には驚きます。
結構お年寄りにも親切にスマホの使い方から、予約の仕方まで教えていますし、お年寄りも新しいモノを拒否する風でもない。
これが中国の強みのひとつではないかなって思います。
我が両親の話しで恐縮ですが・・・
母はスマホひとつでフランスに遊びに行ってしまうスーパーお婆さんですので参考になりませんが、父は最近やっとスマホを持つようになり、見ているのは野球の速報サイトくらいです。
父にはスマホをそれ以外には使わないので、未だにiPhone SE (1st)を使っています。母は中国に来ても大丈夫でしょうが、父の方は無理でしょう。
◇◇◇
もちろん未だに現金のみで暮らす中国人も大勢います。しかし路上の物乞いですらQRコードを掲げる世界がここにはあります。
市民のほとんどが50歳以下と言われるこの都市の面白さは、表面的なキラキラではなくて、それを維持できる人々の柔軟性や向学心にあるような気もします。
今後、10年20年と過ぎて、この場所が高齢化社会を迎えたときにどのように成熟していくのかとっても関心がありますが、わたしに残された時間を考えると現地で体験し続けるのは無理かなって思います。
でもできるだけここで観察を続けたいなと思います。
今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた明日!