広東省の大都市生活:昔と今の都市計画とその影響
わたしは広東省のとある大都市に住んでいます。
2015年から2023年6月まで、外国人が多く住んでいる地区で暮らしていました。その場所は、比較的開発されたのが早く、建物も老朽化しています。
しかし、場所がブランドとなっており家賃は高く、コスパの面で言えば最悪の部類に入ります。まぁ、中国の大都市なんてどこもコスパ最悪なのですが。
さて、その場所には奇妙な特徴があります。
それは道路が狭いということです。
主要な道路でも2車線くらいです。生活道路はもちろん1車線で、しかも歩道がない場合、歩行者を追い抜くのが難しい箇所がたくさんあります。
理由について、地元の中国人に聞いてみました。
都市開発が始まったころ、人々の主な移動手段は徒歩か自転車だったので、車の往来を考えていなかったとのこと。
だから道路は狭く、歩道もあんまり整備されていないんだと言います。車道は自転車と歩行者のためのものって考えだったそうです。
同じ理由で、駐車場が慢性的に不足しています。
そういえば、以前住んでいたマンションの敷地内には広大な公園があるにもかかわらず、駐車場は足りていませんでした。
人々のライフスタイルに合わせて、設計した結果、時代の流れについてこられなくなったようです。
そんな場所ですから、電動自転車と自家用車の事故なども多く、よく車の下敷きになっている人を見かけたものです。
ただ、同じ市内でも開発が最近だった場所は違います。自家用車を持つことが当たり前になってから開発された場所の道路は広々としています。
主要道路は5車線で、さらに公共交通機関専用通路があったりもします。くわえて電動自転車専用道路もありますので、安心感があります。
生活道路にも歩道がしっかりと整備されており、歩いていて身の危険を感じることもありません。
敷地内に公園などはありませんが、公園や広場などがたくさんありますので、お年寄りや子どもたちは公共の場所で伸び伸びと時間を過ごしているようです。
同じ街でも、場所が違うと雰囲気が違うのが興味深いと思います。
さてさて、わたしが今住んでいる場所は、以前「工業区」と言われていた場所です。小さな工場が建ち並び、そのワーカーたちが暮らす宿舎があった場所と言われています。
今は、工場はほぼすべて市外に移転しており、以前ワーカーたちの宿舎だった場所は、ワンルームマンションなどに改装されています。
ただ、このワンルームマンションもそもそも作りが古く、設備も良くないので結局は立て直す傾向もあり、街の姿が大きく変化しつつあります。
不景気だと騒がれている中国ですが、変化できる余力はまだまだ残しているようです。今後、どんな変化を見せてくれるのかがちょっと楽しみです。
そして、できるならば歩道や自転車専用道路の整備ももっと頑張ってほしいものです。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!
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