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便利にはなったけど不安も増えた深圳での暮らしについて
中国、深圳市で暮らしていて生活がどんどん便利になるのを感じます。
地下鉄は毎年のように新しい路線が増えます。
最初のころは使えるのは1号線と2号線だけという印象でしたが、その後爆発的に路線が拡大し、市内の移動は楽になりました。
また配車サービスに参入する企業が増えたので、ほとんどの場合10分以内に車を手配できますし、使用料も格安です。
食料品を買うためにスーパーへ行くのがストレスでしたが、今はアプリで商品を手に入れることができます。
必要なモノを30分もあれば届けてくれますので、自分で買い物へ行き重たい荷物を運ぶ理由はありません。
少しまえまで、日本で今と同じような暮らしをしたら、どれほどのコストがかかるのだろうと考えては、もう少し中国にいたほうが楽かなと思っていました。
加えて、中国は間違いなく監視社会であり、管理されているという気持ち悪さはありますが、そのメリットとしてスリや置き引きなどの犯罪への不安が減りました。
これも大きな変化です。
スタバなどで、パソコンやタブレットを机の上に置きっぱなしにできるのも、盗む人などがいないと思っているからでしょう。
エスカレーターに乗るとき、リュックを前に抱えないと不安だと感じる人は、もういなくなりました。
でも利便性が向上しても、治安が良くなったように感じたとしても、拭いきれない不安もあります。
先日の note で書いたように、友人は突然知らない人に殴られ、追いかけられました。どうして、そんなことが起きたのか理解できません。
中国人の友人は、心が病んでいる人が引き起こす事件は仕方ないといいます。
でも自分が被害に遭ったときに同じように思えるのでしょうか。
そして、個人的な印象ですがストレスを感じている人は増え続けています。
わたしは中国人と世間話をすることが好きで、いろいろな人に最近の状況を聞きますが、ほとんどの人が「压力太大(ストレス多すぎ)」って言います。
本当にストレスがあるのかはわかりませんが、ストレスがあるように感じてはいるのでしょう。
これは日本人が良く言う「疲れた〜」とか「しんどい」と同じかもしれません。
でも、どんなことにしても言葉にしたら実現してしまうのです。
ストレスを抱えた人、またはストレスがあると思い込んでいる人が増えると、今後ストレスを晴らすために極端なことをおこなう人も増えてくるでしょう。
今は、便利に使えるスマホで気持ちをごまかしたり、快適な生活環境を維持することで疲れを軽減しているのかもしれません。
でも、それでは間に合わなくなったとき、どうなっていくのだろうと思います。
でも、これって中国に限った話ではないでしょう。日本でも他の国でも同様のことが起きているように感じます。
ただ、わたしたち夫婦は中国では異邦人、日本では邦人として扱われます。
その立場の違いが、今後のわたしたちの気持ちに影響を与える可能性はあるだろうなと思っています。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日
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