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中国人が「没办法(しかたない)」を連発するのは仕方がないのかなと思った話
中国人たちと話していて良く聞く言葉は「没办法(しかたない)」です。
例えば、大渋滞に巻き込まれれば「没办法(しかたない)」
突然失業しても「没办法(しかたない)」
病気になっても「没办法(しかたない)」
子どもが聞き分けがないのも「没办法(しかたない)」
とにもかくにも、良くないことが起きれば「没办法(しかたない)」で済ませます。
確かに、どうしようもないことがあります。
でも、本当は対策できることでも「没办法(しかたない)」のひと言で済ませてしまうのは無責任のように思えます。
例えば、中国人の親って基本的に子どもを自由にさせます。
礼儀正しくするように教えたりはしないので、子どもによってはやりたい放題になることがあります。
わたしが、それを注意したり、静かにするようにと言ったりすると親は子どものすることですからと知らん顔。
さらには、うちの子どもはいつもこうので「没办法(しかたない)」と言ったりします。
どうやら、子どもに何かを強制するのも、他人から自分の子どもについてとやかく言われるのも嫌なようです。
そんなときに都合良く使われるのが「没办法(しかたない)」なのです。
問題は見えているけど、解決するための努力をしたくないときに「没办法(しかたない)」は利用されます。
それで、夫婦喧嘩をしてしまったのも、頼まれていたタスクをしなかったのも、人が列に割り込むのも、トイレが汚いのも、すべて「没办法(しかたない)」となります。
ただ不思議なことがあります。
「没办法(しかたない)」を言い訳に、権威に従う傾向もあります。
例えば、昨日の note で書いたとおり、高校生が体調が悪くても学校を休むのは難しいと感じています。
そして、「先生がそういうなら没办法(しかたない)」を理由に無理をして通学することです。
他にも、大量の宿題が出されて終わらないときも、「没办法(しかたない)」と言って親子で夜遅くまで頑張ります。
わたしだったら、先生が理解してくれないなら仕方がない、気にせず学校を休みますし、宿題も無理だと思ったら頑張ったけど無理でしたと先生に説明します。
でも、中国人たちは「没办法(しかたない)」と言いつつ、教師の権威を受け入れてしまいます。
給料が未払でも「没办法(しかたない)」と言って仕事を続けます。
こんな会社にしがみついても仕方がないと考えて、何か次の積極的な行動を取ろうとは考えないのです。
こういう人々の考え方を見ていて、楽だろうなと思います。
だって「没办法(しかたない)」と言っていれば、自分の責任ではなくなります。そして自分の責任でなければ責任を追及されることもないでしょう。
そんなわけで、中国人たちの「没办法」は、時に人生を楽にする知恵なのかもしれませんが、同時にそれが新たな可能性や成長の機会を奪っているように感じます。
また盲目的に誰かに従うというのも場合に寄ると思います。リーダーと言われる人も不完全だし判断を誤ることがあります。
それで、わたし自身、何かが「没办法」で済む状況に直面したときには、もう一度「本当にそうだろうか?」と自問してみたいと思います。
そうそう、仕事がないことを悩んでいますが、「没办法(しかたない)」と諦めているところもあるので、転職するなり副業を探すなり、支出を見直すなりしなくてはいけませんね・・・
挑戦は続きます
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日〜
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