人の不幸で元気がでた。

人生、いつ何が起こるかわからないことを改えて思い知らせた。
美容院に車で向かっている途中に、パトカーから呼び止められた。別に、スピード違反、信号無視、一時不停止、をした覚えたはない。

内容は走行中のスマホ操作らしい。記憶にあるがきりではほんの数秒。
道路の脇に止まるように指示され、免許証の提出を求められ、いくつか質問をされ、少し待つように言われ警官はパトカーに戻っていた。

これまで信号無視や一時不停止では切られたことあるが、スマホ操作で切符切られたのは初めてだった。頭の中では、とくに反省はしてなく、罰金のことで頭がいっぱいだった。信号無視や一時不停止での罰金は、7,000円〜9,000円だったため、今回もそれぐらい金額だと推測し、これからの生活やりくりどうしようとか？と考えていた。

警官が、僕の車に戻ってきて内容を説明。なんと罰金額が18,000円だった。
数秒間フリーズしてしまい、全身の血流が止まった。数秒スマホ操作していただけで想像していた金額より倍ぐらいの金額を支払わなければいけなくなった。

たまたま、その場所で数秒スマホ操作を見られただけで18,000円も支払わないといけなくなった現実を受け入れることができなくなった。
その後、パトカーと別れ美容院に向かうまで頭の８割は思考停止状態。
前方の車、後ろの車、対向車、スマホ操作しまくりのはずなのに、なんで俺なんだろう？幼稚だがそんなこと疑問した頭に浮かび上がらなかった。

18,000円は一般的な人でも高額なはず。とういうことは、毎日カツカツで生き延びている僕にとって超高額。12月の再就職に向けて、いろいろ準備もしないといけないため、今月の生活が真っ暗になった。

美容院に着き、いつもカットしてくれている美容師さんに来るまでの出来事を話した。自分の不幸なことをあんまり話したりしないが、ついさっきの出来事だったということもあり話をしてみた。

美容師さんは丁寧に聞いてくれた上に、勢いで自分のことも話してくれた。美容師さんは高速道路のスピード違反で罰金100,000円払ったことがあり、免許停止の受け、その期間はタクシー生活で通勤金額がとんでもない額なり、その後に自動車学校に通い直したとのこと。

その話を聞くと、僕は明日も車に乗れて普通に暮らせるので、18,000円の金額がウンコに思えた。聞こえたはあんまり良くないが、人の不幸話を聞いて元気が出た。あんまり大きな声では言えないが、絶望した時は人の不幸と比べて、自分はまだ大丈夫と思い気持ちを切り替えることも大事。自分より不幸な出来事を経験した人がたくさんいると思えると希望すら感じた。

美容師さんは、僕に元気を出してほしいと言ってくれて、炭酸スパをサービスでやってくれた。自分に不幸なことが起きた場合は、隠さずに話すと案外いいことも起きることもあるんだと感じた。これからは不幸な出来事は、内容にもよるが話のネタにもなり、相手の話を引き出すこともできるので、言える範囲で言っていた方がいいかもしれない。

美容院の帰りに交差点で車の衝突事故が発生しており、車はボロボロになっていて警察が交通整理をしている現場に出くわした。こんな事故に比べれば、自分は全然マシな方。もちろん人の不幸を喜んだりはしないが見方を変えると、まだ運はよかった方かもしれない。