『文字のフィットネス』 #10 「あるセレブリティとのセッション」 クライアントとのエピソードその1 建設関係会社社長様の場合
外見は体育系、中身は文化系のトレーナー、くまスポ・前田です。
目の前にジムの入り口と図書館の入り口があったら、6:4くらいの割合で図書館に入る様な気がします…。
仕事内容としてはトレーニング指導を中心に、トレーナー養成校の講師、グレイシー柔術のインストラクターをしています。
トレーニング指導をする中で、老若男女問わず、様々な方々に運動指導を行ってきましたが、今日はある国内外に別荘を複数所持されるエグゼクティブ社長様とのセッションのお話。
◎「ゴツくなりたい!」業種によって異なるトレーニング目的と内容
その方と初めてお会いしたのが約4年前。
ある施設でお声をおかけし、体組成結果のご説明をさせていただいたのがきっかけで、セッションが始まりました。
これは後々伺ったのですが、建設関係という業界的に、体格で舐められることもあるそうで、「かっこいい身体」というより、見た目のゴツさや力強さの獲得がトレーニングの目的との事。
職業特性ですね。
トレーニング経験のある方ならご存知かと思いますが、目的によって負荷や回数の設定、動作スピードなどが異なってきます。
また、「筋肉の成長 = ストレス適応」である事から、特定の部位(対象となる筋肉)にセット中ストレスをかけ続ける必要があり、その為にエクササイズのフォームと力の流れには特に注意を払って指導しています。
またの機会で触れますが、同じセレブリティでも、海外在住のある日本人シンガーの方を担当した際は、ステージ映えと発声を念頭においてのセッションとなりましたし、デスクワークの多いある会社役員の方の昼間のセッションでは、脳の活性化を狙った内容となりました。
職業によって、トレーニングをする目的も異なるので、運動内容も様々。
誰一人、同じ内容のセッションは行いません。
◎個人で始められたトレーニングが、今や社内のムーブメントに! 私が経営者層の皆様にトレーニングを提供したい理由
コロナ禍以降、レンタルジムやご自宅への出張セッションが随分増えましたが、この方もご自宅でセッションをさせて頂いております。
いわゆるホームジムなのですが、一部私も機材の選定に携わらせて頂いたのですが、もうかなり本格的!
ホームジムの概念の遥か斜め上を行っており、もはやちょっとしたスポーツクラブです!
サウナまであるので、延床面積は置いておいて、設備面ではシャワーしかない24時間ジム以上の充実ぶりです。
この方の場合は全て購入されたものですが、最近ではご自宅やオフィスなどへのトレーニング機材のレンタル、リースを行う業者もあり、場所さえ確保できれば、初期投資を少なく抑えながらも本格的なジムの設営が可能です。
最初は基本的にこの方お一人へのパーソナルトレーニングセッションだったのですが、ある日この方が部下の方をお一人連れて来て、別の日今度はお二人連れて来て、そのうちお仕事関係のお知り合いが多数集まる様になり、今ではちょっとした月額の企業サポートの様な状態になっています。
運動指導者という職業柄、この国の少しでも多くの皆様に運動を通して元気に健康になって頂きたいと常々考えているわけですが、それを訴求するにも私ごときいちトレーナーの力はごく小さいものです。
しかし、この方の様な影響力のある方が自分のコミュニティにその価値を広げていただく事で、少なくともその方の周囲のフィットネス参加率は鰻登りに上がって来ているのです。
経営者様の様な影響力のある方にセッションを行う事によって、そのムーブメントは川の様に広がっていく。
これが私が経営者層の皆様に是非トレーニングプログラムを導入して頂きたい理由です。
◎実際に行っているトレーニング内容
この方の場合、もともとトレーニングをある程度されていたのですが、実施されている種目や部位にかなり偏りがあった為、最初はメジャーだけどやった事がないという種目の習得から入りました。
徐々に種目をマスターしていかれたのですが、腰の調子があまりよろしくない時もあり、その際はすぐにその場で手技でのケアを行います。
実施している種目自体は非常にベーシックなものですが、セットの組み方と、トレーニングフォームの微細な崩れや力が働いている方向には最新の注意を払います。
これは、平面でしか観察できないオンラインでのセッションでは難しい部分であり、リアルでの醍醐味です。
各パーツ、メインで行うエクササイズは3〜5セット、補助的に行うエクササイズで3セット行います。
メインエクササイズは、メインセットの前に数セット行うので、エクササイズ全体のセット数はもう少し増えます。
ポイントは、この方の場合はフォーム。
トレーニング強度を考えた時、目的によって異なる部分は確かにありますが、高重量を扱う事だけが強度を上げる事にはつながらず、それより対象とする筋肉が緊張下に置かれている時間を長くすることに注意を払います。
そうなると結局、重量より、ある程度の重量での動きの質(綺麗なフォーム)という事になります。
※もちろん、トレーニングの目的によって違います。
これに、アップ(約10分)も入れる60分は本当に早く、このお客様も90分のセッションをメインで行なっています。
◎いつもの仲間とグループトレーニング
上記の様に、今ではこのお客様が、プレゼントの方や取引先の皆様を連れてきていただき、グループトレーニングの様になっています。
以前、この方とは違うお客様で、税理士事務所の皆様への運動クラスを担当したことがありました。
季節は1月〜2月あたり。
税理士さん達が確定申告等で多忙を極める時期です。
仕事柄、頭を使う事が非常に多い職業ですが、リフレッシュの意味も込めて私がご提供したのが、グループでのキックボクシングクラス。
仲間同士で仕事を一時忘れて非日常を味わえるのと、高強度の有酸素運動を行う事による、トレーニング後の脳への血流促進(酸素供給量増加)を狙ってのものでした。パンチによる肩こりの緩和、予防もありますね。
非常にご好評頂きました。
◎今日も…
少し話が逸れました。
今日も今から、その建設会社社長の方のパーソナルトレーニング。
今日は肩のトレーニング。
楽しみだ!
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