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ヴェネチア一人旅レポート (準備編)
転職に伴い有給消化でまる1ヶ月休みになったので、思い立って初の一人海外旅行に挑戦した。それなりに計画を立てて行ったので、準備期間から当日の様子を備忘録として残しておく。まずは当日までの準備の話から。
タイムライン
旅行を決めてから当日まではおよそ2ヶ月。流れはこんな感じだ。
10月頭: 先輩に勧められ海外旅行を決意
10月半ば: 行き先を考え始める。後述する理由で、イタリアはヴェネチアに決定する
10月末: 転職が確定する。諸々の日程が決まった最速タイミングで、航空券およびホテルの予約を済ませる
11月前半: 転職関連の手続きで旅行準備はpending
11後半 ~ 12月頭: 前職を退職 & 有給期間に入り、旅行計画をがっつり立てる。オンライン予約可能な乗車券や入場チケットを片端から取っていった
12月半ば: 旅行当日!!
なぜヴェネチアか
上に書いてあるように、海外旅行は自分のアイデアではない。転職がほぼ確定であることを、先輩に打ち明けていたときに勧められたのがきっかけである。先輩も有休消化中に一人でモロッコに行ったらしく、「単身で長期の休みなんてこの先そう無いだろうし、思い切って行っちゃうか!!」という気持ちになった。
じゃあどこに行くか。海外に行った経験は、学校の行事で台湾とシンガポールの2カ国なので、なんとなく欧米、特にヨーロッパに行ってみたいという漠然とした希望はあった。しかし国はたくさんある…。そこでふとヴェネチアが思い浮かんだ。全くの無から出てきたのではなく、昔の記憶からだ。
『どろぼうの神様』という、2002年にドイツの作家さんが書いた児童向けの長編小説がある。あらすじは割愛するが、その舞台がイタリアはヴェネチアであった。これを小学生の頃に読んだとき、わずかな挿絵と拙い想像だけでも水の都という存在にワクワクしたのを、ふと思い出した。
当時インターネットをがっつり使えるタイプではなかったので、ヴェネチアの解像度は拙い想像止まりだった。そのヴェネチアを五感で体感するときが来た!!、ということで行き先がヴェネチアに決定する。
ちなみに旅行を同僚に話したり旅行計画を調べたりしていると、日本の漫画でもヴェネチアを元ネタにしている作品がいくつかあり、多方面で聖地巡礼スポットになる要素がありそうだった。
航空券+ホテルの予約
海外旅行の経験はないが、諸々予約は早ければ早いほどお得であるという感覚はあった。有休消化期間と転職先への入社日が確定したタイミングで、日程を抑えた。(帰国して改めて、週末を避けた平日に日程を組めたのが混在を避けたように思う。有給たすかる)
月曜夜: 羽田発、イスタンブールを経由してヴェネチアへ
火曜〜木曜: ヴェネチアに3泊4日
金曜: イタリア本土に立ち寄り、夜のフライトで帰国
土曜夜: イスタンブールを経由して羽田着
日程のコンセプト
ヴェネチアは小さな島々で構成されており、本島の広さは千代田区の半分ほどらしい。本島内部や離島への移動にはヴァポレットという水上バスを使うが、本島を回るのは徒歩で余裕だと考えた。『どろぼうの神様』にはいわゆる聖地巡礼スポット的なものはなく、登場人物が迷路のような街を出歩く描写が多い。自分もそれに倣って、のんびり水の都を練り歩くことを主題に日程を立てた。
3泊4日という日程に強い根拠はない。3日あるとゆっくり回れるよ、という記事が多かったからだ。
予約サイト
Skyscnanner という予約サイトの比較サイトを使ってフライトやホテルを調べた。同じフライトチケットでも、複数ある予約サイトによって金額が異なるので、それを一括で比較できるのが便利。予約サイトごとの評価も表示されるので、例えばめちゃ安価だけどレビューが低い or 少ない予約サイトを避けることもできる。下のスクショでもそうだが、最安ではないものの圧倒的にレビュー件数の多いTrip.comでフライト、ホテル共に予約した。
![](https://assets.st-note.com/img/1737276598-UXVevdKEfgzPurQ8jhRMocWt.png?width=1200)
フライト、ホテルの希望条件はこんな感じ。ちなみにフライトを先に予約すると、ホテル予約に使えるクーポンがもらえるのでおすすめ。
フライト
ヴェネチアに朝到着、夜出発の往復便
同じ航空会社の乗り継ぎ
乗り継ぎの待ち時間が2~3時間 (極端に安いチケットは10時間とかあった)
ホテル
ヴェネチア本島の中心部にある (目的をヴェネチアに絞っていたので)
20平米以上 (昼間にたくさん出歩くぶん、夜は部屋でくつろぎたかったので)
旅行計画ができるまで
日程が決まったので、次は具体的な計画を立てる。今回は一人旅であったこと、初の海外であること、有休消化中で時間に余裕があることの3つの理由でかなりしっかりめに調べた。
とはいえ行きたい名所がたくさんある!というわけではなかったので、次のような流れを踏んだ。
『地球の歩き方』を買う
ヴェネチアの観光名所なんてググれば一発、と思ったけど、周りやすい位置関係とか交通手段とか、新鮮なかつ正確な情報が欲しかったので本を買った。特に 『地球の歩き方』は旅行好きのひとがよく読んでいる印象があり、ちょうど2024-25年版が出ていたのでちょうど良かった。
おすすめスポットが程よい数でエリアごとにリストアップされていたので、そこから気になったものを周ることにした。名所ごとに営業時間やチケットの有無、ネットで買えるならそのURLまで載っていたのもありがたい。
Google Map, Calendar で完結させる
旅のしおり的なドキュメントを作ろうとしたけど、一人旅にはコスパが悪い。仕事でGoogle Calendarは使い慣れていたので、Google Mapで経路を調べつつ、同じ日に周れそうな場所を埋めていく感じで予定表を作った。Calendarならスマホからでも確認しやすいのでこれは結構良かったと思う。
ちなみに経路検索たくさんしたおかげで、本島の地理関係は何となくわかった状態で現地に行けたのはデカい。
![](https://assets.st-note.com/img/1738329714-z1o8BuDNIsgy63YAb40EnwP7.png?width=1200)
事前に取れるチケットは全部取る
『地球の歩き方』に載っていた場所で、オンラインチケットが取れるところは事前に全部購入しておいた。時間もあるし、現地でワタワタしたくなかったからだ。旅行代理店的なサイトで買うこともできたけど、なるべく公式サイトから直接買うようにした。チケットは大体QRコードがついたpdfとしてメールで送られてきたので、全部印刷して持って行った。今になってスマホでメールを見せれば良かったわけだが、紙を持っておくという安心感は一定ある。
交通機関のチケットも買っておいた。ヴァポレットの運賃は乗った区間に限らず、一度の乗り降りに対して定額がかかるので、乗り放題を買っておく方が割安らしい。予定を細かく決めたおかげで、買うべきチケットが決まったのもGood。
ヴァポレット(水上バス)
空港 - 本島の往復券
本島以外を巡る日用の乗り放題券
トレニタリア(鉄道)
本島 - イタリア本土への片道券
最終日に乗るトレニタリアが片道なのは、鉄道だと本土の目的地から空港までに乗り換えが必要だったのと、逆に乗り換え不要な高速バスのオンラインチケットがうまく買えなかったから。高速バスのチケットだけ当日ちゃんと買えるかドキドキだった…
交通機関のチケットを買ったサイト達 ↓ イタリア語だけど雰囲気でなんとかなるし、買い方を紹介している日本のサイトはたくさんあるので問題ない。
荷物の用意
予定がガッツリ決まったので、あとは荷物の準備。スーツケースのサイズとか服の枚数とかは人によりけりと思うので、今回の旅行に向けて買ったもので役に立ったものを紹介する。
[無印良品] パスポートケース
チャック付きのクリアポケットやカードポケットがたくさんついたパスポートケース。両替したお金、チケットのコピー、当日もらうホテルのカードキーや乗車券など、パスポート含めた貴重品をまとめて保管できて超便利。普段使っている財布はホテルの金庫に入れて、現地ではこれを常に持ち歩くことで安心して行動できた。
![](https://assets.st-note.com/img/1738331786-nZ9LSqoIfitA1awPyJ4OTgs7.jpg?width=1200)
[nalgen] ウォーターボトル 500ml
観光地で買う水は高いと聞いてたのと、どうせホテルで飲む水をたくさん買うつもりだったので、昼間で歩いてるときの水分補給用に持参。ペットボトルと同じ容量でちょっと背が低いので、カバンに入れてもそれほど場所を取らない。別にこのボトルじゃなくても、何かしら水筒を持っていくとガブガブ水が飲めて良いと思う。
ちなみにこのボトルは目盛付きなので、どれくらい飲んだかわかりやすい。旅行に限らず毎日Xリットル飲む!と積極的に水分補給を意識する人に超おすすめ。
![](https://assets.st-note.com/img/1738332792-BrapWkM7L3sHDJ2QU4GzO5Pv.jpg?width=1200)
[nikon] ハーフフィルムカメラ
写真はスマホで撮れば十分なタイプだったけど、せっかくの海外旅行なのでアナログな記録も残しておきたくなって購入。写ルンですでも良かったけど、これからも旅行で使いたいし(これはフィルム交換式)、レトロな見た目が所有欲を満たすということで。撮った写真は現像後データ化してもらったけど、紙の写真にはやはり当時の雰囲気が出ている気がした。
![](https://assets.st-note.com/img/1738333461-Eiwq5SCIX0yThGVBsnRdYe1k.jpg?width=1200)
ちなみにこの記事のヘッダ画像はフィルムカメラで撮ったもの。淡いレトロな写りが風景と相性がいい…。デジタルと合わせて紙でも現像してもらったけど、紙の方がより味が出ていて大正解だった。また、正直ヴェネチアはどこをとってもフォトジェニックなので、撮影スキルが皆無でも問題ない。
![](https://assets.st-note.com/img/1738333959-mjX4yDa7MIHeKFWoSdbGxJcV.jpg?width=1200)
以上が旅行計画、準備の話である。一人旅で不安だったとはいえ、有給消化中だったからこそ細かく調べて計画を立てることができたと思う。この計画通りに行ったのか、名所や現地の文化はどうだったのかは後日 "ヴェネチア一人旅レポート (当日編)" としてまとめるつもりだ。