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英検1級合格方法。通訳が解説。

書いてる人
名前:Masa 
職業:通訳(前職英文事務)
取得英語検定:実用英語技能検定1級(英検1級)
海外体験:Working Holiday in New Zealand and many more....


僕の英検1級体験記(1年4か月の苦闘)


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英検1級挑戦のいきさつ、決意

TOEIC900点で、当初、英語検定挑戦は終わるはずでした。ですが、2年かけて、不可能とも思えた900点取得を成したとき、「僕はやればできる!英検1級に挑戦しよう!」決意してしまったのです。ですので、1級に挑戦できたきっかけはTOEICということになります。
TOEICの存在はそれほど大きいです。


子供の頃、TOEICは知られていませんでした。今でこそ、TOEICは有名ですが、1980年代後半、僕の子供時代は圧倒的に、英語検定といえば、英検でした。英検は子供ですら、その存在を知っていたのです。

大人たちが「あの人、英語すごいみたいよ・・だって英検1級だよ」といった風に、そうした場合、耳にするのは英検でした。僕はそうした大人たちの会話を耳に挟み、英検1級というのは土台無理、別世界のことと、早い段階から、あきらめつつも、あこがれを持っていました。

僕は子供のころから、英語に興味を持ち、中~大と英語の成績もよかった。
ワーホリも経験し、以来、英語には触れ続けていました。そして、1級挑戦を開始したころ、TOEIC900点を経て、英文事務として英語を仕事でも使っていました。それでも、1級というのは不可能であり、はるか高い峰でした。


費やした期間

(2021年6月~2023年3月・合計およそ、1年8か月(注))結果的に、英検1級には英文事務2年目の時、合格できました。1年8か月の時間を取得まで、費やしました。間に(注)英検準1級取得(4か月)を挟んでいますので、実質、1級には1年4か月を投下したことになります。

1日の平均勉強時間

平日
朝1時間程度
通勤時間1時間半
会社の昼休憩1時間
合計平均3時間半

休日
5時間程度


決して表面的な年月で成し遂げたわけではない

繰り返しになりますが、僕は子供のことから、英語を継続していた。
英文事務として、英語を仕事で使っていた、その延長線上の1年4か月です。それは表面的な年数です。実際は、水面下、綿々とした30年近い歳月があったことを強調しておきます。巷でよく聞く
「○○するだけで、たった〇か月、〇年で英検1級合格!」
みたいな、お手軽なものじゃないことは重々、強調しておきます。
英検1級は不可能ではない、しかし、甘くはなかったです。


行った学習方法

はじめはTOEICで培った英語検定攻略法として、メインテキスト、メイン単語帳をやりこむ!ということで、過去問(2021年)、出る順パス単(4訂板)をやりこんでいました。

週末に、過去問収録の6個のテストを、順繰りに、本番テストさながらで解きます。単語帳は通勤電車の往復を当てました。英作文対策は英作文完全制覇の模範例文をとにかく、まず、読んで、英検1級の求める表現フレーズを理解し、自分の英作文に落とし込みました。スピーキングは独り言英語を行っていました。


難易度が高すぎて、中断、英検準1級へ

英単語と、英作文があまりにも、難しいということで、半年対策した後、先に、英検準1級の取得を目指しました。過去問、パス単、英作文完全制覇、面接対策等の準1級のものを買いそろえ、学習。難易度から、これはいけると、受験し、4か月で、英検準1級に合格しました。


有意義だった英検準1級合格体験

準1級に挑戦したことで、さらに、四技能英語検定のコツ、英検対策のコツが理解できました。どのように英作文を勉強するか?スピーキングを伸ばすか?など、体験してきているので、それらを1級レベルに押し上げることも、肌で理解してわかりました。教材も、英検1級のものをやって、準1級のものを学習したので、その差(語彙レベル、英作文の構文レベル、スピーチレベルの違い)が腑に落ちて把握できたのです。


1級対策再開、9か月目で受験(2022年10月9日)

過去問正解率、パス単理解度6割程度、英作文も、朝、会社昼休憩等を使い、なんとか、書けるようなったので、受験しました。スピーキングは一次が受かってから、二週間程度、重点的にやろうと思っていました。一次試験さえ受かってしまえば、面接はその通年は一次をパスして受けれる。なので、まずは一次試験突破だと、考えていました。

しかし・・・・結果は不合格だった…↓

1次試験不合格

テストの出来は受けて大体わかるものです。全力で取り組んだけど、難しいだろうなというのが実感でした。案の定、一時合格点に150点近く足りず、不合格でした。残念でしたが、それ以上に、まあ当然だよな‥という淡々とした実感でした。


不合格体験を活かす

テスト結果から、もっとも、伸ばせる余地があるのは英作文だと、気が付きました。リーディング、リスニングは及第点に達しており、大好きな英作文で200点上乗せすれば、合格できるじゃないか!と、気が付いてしまったのです。次の受験まで、3か月程度でした。これだけあれば、英作文強化は可能じゃないかな?と、考えました。英作文は大好きですので、むしろ、楽しみを感じました。


英作文鍛錬に1点投下

それからの数か月はひたすら、休日の過去問模試以外は、英作文に時間を投下しました。早朝、過去問のお題を独り言英語し、その内容を帰宅してから、書く。英文事務として働いていた会社のお昼休憩にも書く。完全制覇のモデル文、賛否両論を通勤時間、数時間かけて、ひたすら読んで、頻出フレーズを暗記し、自分の英作文に落とし込む。こうした鍛錬により、二度目の一次試験に挑むころにはどんなお題が来ても、25分程度で書ける状態に仕上がっていました。


2度目の1次試験

英作文のお題は環境問題でした。環境問題はある意味ラッキー問題です。
いくらでも、力業で、理論展開、結論できるからで、お題としては、
もっとも簡単のはずでした。しかし、思ったほど、うまく書けませんでした。頼みの綱の英作文でこんな状態ですので、一回目の一次試験より、落ち込みました。しかし、結果が出る前に、即、スピーキング対策に入りました。


1次試験合格

英検1級に挑んでいるのは、社内の上司以下に知れ渡ってしまっていました。なので、みんなから「マサ君、英検1級の一次試験発表、今日だよね!」みたいな恥ずかしさの中、昼休憩に、ウェブ発表で確認。(英検にはアカウントIDと、英検IDみたいなものは併存しているため、こうした時、ログインに手間取ります・笑)ただいまアクセスが集中しています・・・・
みたいな画面が表示され、じれったかった。緑の画面が飛び込んできたとき、ほっとしました。上司がうなぎをご馳走してくださいました。


大好きな英作文で一発逆転、最も多く得点

三技能のうち、大好きな英作文で最も多く得点していました。大幅に200点以上、増加していた。LとRは大差ありませんでした。つまり、英作文の得点増加のみで、一次試験に合格できたのです。戦略どおりでした。英検1級は英作文で一発逆転ということが可能な試験なのです。


二次面接に向け、とことん独り言英語

すでに独り言英語も、学習に入れていました。過去問30問のお題を書き出して持ち歩き、ひたすら、賛否、独り言英語をしました。通勤、休憩時間、プライベート、とにかく、徹底しました。一日、最低でも、3時間は独り言英語していたと思います。


導入、根拠1、2、結論スタイルを徹底練習

僕の構文力、会話力だと、制限時間、2分で導入、根拠1、2、結論が
精一杯でした。なので、せめて、これだけは本番で話せるようにしようと、
決意し、練習を繰り返しました。(本来は根拠3まで言い切って結論が正規のスタイルです)真冬の時期に当たっており、雪の早朝、凍結の朝も、外に出て、独り言英語しました。


2次面接試験(2023年3月5日)

一次試験と同じく、会場は四谷でした(一次上智大学、二次国際言語センター)四谷は通勤でも通過していたため、身近でした。これからも、僕の英語縁起の土地になるでしょう。一番乗りで会場についてしまい、「試験管の方ですか?」と、間違われるハプニングも。

さて、二次試験は30名もいませんでした。ほとんど、40代以上だった気がします。順番が来ました。以下の動画か二次面接当日の経験です。↓


予想通り、根拠2まで結論で、制限時間

試験官はアフリカ系アメリカ人の方と、日本人の方、としてタイムキープの方、三名がいらっしゃいました。僕が選んだお題は・延命治療の是非についてでした。予想通り、根拠2まで結論で、タイマーが鳴りました。なり続けている間、数秒、オーバーして話し、結論まで言い切りました。面接試験は和やかな雰囲気でした。ネイティヴの試験官の方も、身を乗り出すように、
もっと、もっと、話して!みたいな態度で接してくれていたと思います。何より、自分の目標通り、根拠2結論で話しきれたことが清々しかった。


合格

ウェブの合格発表は一目でわかる赤色でした。目が滲みました・・。子供の時からのあこがれだった英検1級に合格できたんだ!夢じゃないんだ!と。
社内の方も、喜んでくださり、上司から、またも、ウナギをごちそうになってしまいました。



歴代英文事務初の英検1級保持者に 給与増

当時、務めていた商社の英文事務は歴代英検準1級でした。僕は晴れて、会社の方に応援していただいて、社内英文事務初の英検1級保持者になりました。上司がとりなしてくれ、1級取得が評価され、給与が加増されました。


英検1級合格がもたらしたもの

① 英語に関しては努力すれば成し遂げられるという自信
僕はアホだけど、英語に関しては努力し、継続すれば、伸ばせるというゆるぎない自信、自己肯定感

② 英語検定四技能対策のコツをマスター
IELTS、国連英検特A級など、難しい四技能も、対策できるというノウハウが身についた

③ 留学の志がさらに強固に
子供のころ、不可能に感じていた英検1級が現実となった。なら、留学だってできるはずだ。

④ 夢の通訳への道が開ける
通訳求人のほとんどは、英検1級が最低限の英語ハードル、応募要項となっている。それをクリアできることになった。

その後

僕は常日頃、英文事務で働きつつ、英語で挑戦したい、通訳、翻訳になりたいと、公言していました。上司も、それは理解してくださっていました。
英検1級合格が分かった瞬間から、それまで、1級がないために応募できなかった翻訳、通訳の求人に片っ端から、応募しました。

そして、応募35社目で、翻訳通訳会社に雇用され、現在に至っていることは、別の記事で、お話ししたとおりです。

子供のことからの夢、あこがれだった通訳の仕事に就くことができました。
現在、二年目です。今、翻訳通訳会社に勤務しつつ、最後の夢、ニュージーランド大学院留学に向け、努力している状態です。


余談(試験戦略は自分で立てる)

一次試験では、英作文集中強化戦略を立て、二次試験ではでは導入、根拠1、根拠2、結論の練習を徹底しました。それで合格しました。まず、自分にできることから、しっかりできるようにする。試験の性質を見抜いて、自分の特性も活かし、合格ラインに行く。英検に限らず、こうしたテスト、試験、試験には自分の実力で努力すれば合格できる戦略を立てることも大切です。他人の経験、ノウハウをうのみにせず、試験を研究し、対策していく。
自分の頭で考えること、これも、試験勉強のコツだと思いました。

以上が僕の英検1級合格記になります。


後記

1年半近く、このブログはお休みしていました。(ブログ更新再開2024年7月15日) この記事の一次試験に不合格になったあたりまでが、お休み前の更新でした。英検1級合格はこのブログ未更新期間起こった2大イベントの一つ(もう一つは英文事務から、通訳に転職したこと)で、是非、記事にしておきたかった。それができてうれしいです。

(補足:僕が英検1級に合格したのは2023年3月14日です。(テスト開催日2022年度第3回日程)現在の英検1級はライティング等、僕が受験した時と、試験内容が変わっています。)


特典映像3本


オマケ①英検1級合格証明書、英文

オマケ②英検1級合格記念バッジ

オマケ③英検1級の次に目指すもの


英語体験、英語継続、通訳、翻訳等英語実務体験等を解説も、
こちらでしています。
よろしければご覧ください。



ここまで読んでくださりありがとうございました。この無料版でも十分自分の経験をお伝えしたつもりです。有料版ではさらに個人的な経験。そして英検1級のコツ、また最も伝えたいことなども書いていきます。

それでは、ここからは僕が実際に行った英単語、英作文、スピーキング対策。そしてまた1次試験までやったこと2次試験までやったことなど、英検1級合格体験から解説していきたいと思います。また、英検1級に合格に使用した全てをテキストに関してもお伝えいたします。

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子供の頃から、絵を描くことが大好きです!オリジナルキャラのペン画を制作しています。いい絵を描ける日が来ればいいと思い、日々、制作しています。ニュージーランドにつながるための道としての英語学習、TOEIC900点トライ!も、継続中です。サポートしていただけたら、ありがたいです!!