「曖昧さ」を排除して明確な文章を作る方法
どうもカケルです。
明確な文章。明確な説明。明確なアドバイス。
とはいったいどのようなもので、どれほどの人が使いこなせているでしょうか??
専門用語を用い短文で分かりやすい説明でも、一般的には説明が足りない場合、反対に、素人にも分かりやすい長めの文章であれば、ダラダラ長く感じる人もいるでしょう。
とある心理効果に、ソリテスパラドックス(砂山のパラドックス)と言うものがあります。
これは、連続的な変化が、どこで質的な変化に転じるのかを明確に定義するのが難しいという問題を指します。
砂山から一粒ずつ砂をとっても砂山に変わりありませんが、何度も繰り返して行くうちにいずれ砂山がなくなってしまいます。
この境界線が曖昧であることを言います。
これは文章にとっても重要で、特に私が意識していることがあります。
それは、
文章作成で重要なのは「曖昧レベルを管理する」ことにある
です。
ある特定のルールを自分の中で定め、文字数から行数、改行など細かく管理する必要があります。
私は駅員時代に、こんなシチュエーションをよく体験させられた。
改札を入ろうとするお客様の一例です。
1日の時間制限が設けられている代わりに割引率の高い回数券、いわゆる「時差回数券」の事なのですが、大体が10時~16時と制限されています。
あるお客様は時差回数券を使用したく、且つ9時59分の電車に乗りたい。
5分ほど前に時差回数券を改札に通すがやはり通らない。
ある程度の余裕を持たせて数分前にも改札に通る場合もあるみたい(実際は不確実)だが、それを目論んだお客様は、
「前は入れた」という持論を持ち込む。
駅員は規則上10時を制限する義務があり、また臨機応変に応対する義務もある。
この場合問いたいのだが、あなたなら
A「少し前」でも改札を通っても良いか
B 規則上止めなければならないか
どう思います??
もちろん私はBでありちゃんと持論があります。
規則だからという機械的な考えではないです。
例えば、人数で管理する場合、5分前から入っても良いとしよう。臨機応変さを活かして「一人ぐらい」良いだろうという感覚だろう。
では、立て続けに2人目、3人目と同じような人が続いたならばさすがに制限する必要がある。
なぜなら時差回数券の意義がなくなるからだ。
また、時間で管理する場合、1分前なら入っても良いと考えると、同じく2分前なら入ってもよいか、5分前ならどうだ、秒単位でどうだろう。
そういった理屈じみた細かい話になるのでBの規則上のルールに従うことが、公平且つ正しい取り扱いなのだ。
長くなったが、文章でも同じことが言えます。
文章作成において、このソリテスパラドックスが心理的に働く状況があります。
1文ずつ改行するのか、2〜3行なのか、改行しないのか。
説明文において何文でまとめあげるのか。
例文はいくつあげるのか。
1文に文字はいくつまでか。
など本当に考えるのも面倒になるでしょう。
ただこれは自分らしさに尽きます。
売れるブロガーに置いても窮屈に改行をしない論文みたいな人もいれば、エッセイっぽい1文書いては改行、あげくに1行スペースで余白を多くとる人もいます。
野球の投げ方打ち方のフォームをこうしろと幼きに言われたが、メジャーリーガーは独特すぎるフォームで
「まったく違うじゃん」
と嘆いたこともあるでしょう。
文字数や行数、まとめたいことなどは実際書いていればある程度は慣れます。
またXやThreadsなどは字数制限などあり、短文で明確に伝える練習にもなります。
こう言った煩わしい理屈じみたポイントを卒なくこなしている書き手が売れる記事を生み出していると言えるでしょう。
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