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「魔法のキャンディ」ショートショート
商店街の片隅にある古びたお菓子屋。そこには、ちょっと変わったキャンディが売っていると聞いて、ユウは放課後立ち寄った。
「いらっしゃい、どれにする?」
店主のおじいさんが微笑む。
店内には色とりどりのキャンディが並んでいるが、その中に一つだけ輝くものがあった。
「このキャンディは、食べると願いが叶うんだよ」
おじいさんの言葉に半信半疑で、ユウはそれを買った。
家に帰り、ユウはそっとキャンディを口に入れる。「お母さんが、明るい顔をしてくれたらいいな」と、心の中で小さな願いを呟いた。
翌朝、キッチンに立つ母の表情が柔らかく、笑顔がこぼれていた。「今日は何だかいい気分だわ」と彼女が言うと、ユウも自然と微笑んだ。
「また、あのお店に行こう」とユウは決意した。