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【1歳児の保育】押さえておきたいねらいや活動内容

1歳児は、まだまだ赤ちゃんらしさが残っている一方で、どんどん自立心が芽生え始める時期です。この時期の子どもたちは、好奇心旺盛で、新しいことにチャレンジする力を持っています。そんな1歳児にとって最適な保育とはどんなものでしょうか?この記事では、保育士さんが1歳児の保育で押さえておきたい「ねらい」や「活動内容」、そして1歳児の特徴について詳しく解説します!


1歳児の発達段階と特徴

まず、1歳児の特徴を押さえておくことが大切です。1歳児は、歩き始めることが大きな成長の一つ。初めての歩行に挑戦し、少しずつ歩くスピードが速くなったり、段差を登ろうとしたりします。また、言葉も少しずつ増えてきて、ママ、パパといった簡単な単語を口にするようになります。

運動面では、歩行の発達が目立ち、走ったり、ジャンプを試みたりする姿も見られます。
社会性では、保育者や他の子どもとのやり取りが増え、自己主張をすることも増えてきます。おもちゃを独り占めしたり、逆に他の子どもに興味を示したりすることが見られます。
言語面では、まだ話せる単語は少ないものの、簡単な指示を理解して動くことができ、名前を呼ばれると反応することもあります。

1歳児の保育での「ねらい」

1歳児はまだ言葉を使っての意思疎通が不十分なので、保育のねらいは子どもの「心の安定」と「信頼関係の構築」にあります。この時期の保育士さんは、子どもたちが安心して過ごせる環境を整えることが重要です。

心の安定を図るために

  • 基本的な生活リズムを守る:食事、睡眠、遊びの時間をしっかりと確保し、安定したリズムで過ごすことが大切です。規則的な生活が心の安定に繋がります。

  • スキンシップを大切にする:1歳児は、スキンシップを通じて安心感を得ます。抱っこや声かけを積極的に行い、子どもとの信頼関係を深めましょう。

自己主張と自立心を育む

  • 自己主張を受け入れる:1歳児は自己主張が強くなり、時には泣いたり怒ったりします。これを否定せずに、受け入れて共感することで、子どもは自分の感情をうまく表現できるようになります。

  • 自立を促す活動:自分で食事をしたり、靴を履いたりする「やってみたい!」という気持ちが出てくる時期です。成功・失敗に関わらず、こうしたチャレンジを温かく見守ることが大切です。

1歳児向けの活動内容

保育士さんが提供する活動は、1歳児の発達に応じたものである必要があります。ここでは、保育園での具体的な活動内容を紹介します。

1. 運動遊び

1歳児は体を動かすことが大好きです。そこでおすすめなのが、体を使った遊びです。

  • ボール遊び:柔らかいボールを使って転がしたり、投げたりすることで、手先や足腰の運動能力が養われます。

  • 坂やトンネル:少し斜めになったマットや簡単なトンネルを使って、登ったりくぐったりする遊びを取り入れると、バランス感覚や全身の筋力が発達します。

2. 感覚遊び

五感を使って感じることがこの時期の子どもにとってとても重要です。様々な素材や音、感触を楽しめる遊びを取り入れると良いでしょう。

  • お砂場遊び:砂の感触を感じながら、手で触ったり、スコップで掘ったりすることで、感覚の発達が促されます。

  • 水遊び:水の冷たさや濡れた感触を楽しむことで、子どもたちの感覚器官を刺激できます。夏場には特におすすめです。

3. 音楽・リズム遊び

音楽やリズムに合わせて体を動かす遊びも1歳児にとって楽しい時間です。リズム遊びは言語発達にも効果的です。

  • 歌に合わせて手を叩く:歌やリズムに合わせて手を叩いたり、体を動かしたりすることで、リズム感が身につきます。また、音やリズムを通じて情緒の発達も期待できます。

  • 楽器遊び:タンバリンや鈴など、簡単な楽器を使って音を鳴らすことも楽しい体験です。

まとめ:1歳児の保育で大切なこと

1歳児の保育は、子どもたちの成長に合わせて、安心感の提供と自立心を育むことが重要なポイントです。毎日少しずつできることが増えていく1歳児の成長を温かく見守り、適切なサポートを提供してあげることで、子どもたちは健やかに育ちます。運動遊びや感覚遊び、音楽遊びなど、バランスよく取り入れた活動が、彼らの発達を助けるでしょう。


この記事はR6.9.15現在の情報です。


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