【いだてん第11話「百年の孤独」~かけっこが苦手な人、嫌いな人必見!いだてんに学ぶ、かけっこの心構え~】
もうすぐ新学期になる季節になりました。
入学、就職、進級など、環境が変わる時期ですが、
実は熊本では、ほとんどの学校が9月ではなく4~5月に運動会・体育大会を行います。
秋の運動会ではなく、春の運動会なんです(^_^)
そのため、この3月下旬から徐々に運動会モードに入っていきます。
そんな運動会の中でも、特に好き嫌いがはっきり分かれるのが「徒競走」ではないでしょうか。
皆さんは「徒競走」、好きでしたか?
私は足が遅かったので、嫌いでした(笑)
今日はそんな「徒競走」について、どんな心の姿勢で向かっていけばいいのか、いだてんを見ながら学べたことがあったので、ご紹介します😊
短距離走代表、三島弥彦の苦悩
現在、大河ドラマ「いだてん」は、ストックホルムオリンピックが開催され、競技が始まった場面に入っています。
まず日本代表として、短距離走に望んだのは三島弥彦選手でした。
日本国内では、100メートル12秒と、圧倒的なスピードを誇り、代表を勝ち取りました。
しかし、海外の代表選手は100メートルを10秒台、11秒台で走ります。
そのため、常に一等で走り抜けていた三島弥彦選手はどれだけ早く走ろうと思っても、海外の選手と並んで走る練習ではいつもビリでした。
皆さん、考えてみて下さい。
常に自分がトップだったのに、急にビリで走り続けなければならない環境に立ったとき、どんな気持ちになりますか?
かなりの劣等感に悩むと思います。
「自分がここまでやってきたことは意味がなかったのではないか。自分はダメな人間だ」と普通なら思うでしょう。
実際、ドラマの中での三島弥彦選手も相当な劣等感に苦しんでおり、宿舎から飛び降りたくなるほど追い込まれていました。
「もう走りたくない。」
そういう言葉が出るほどの境地でした。
大森監督の助言により、勇気を出す。
そんな海外選手との劣等感にさいなまされていたとき、大森監督から救いの手が出ます。
「三島くん。短距離はタイムを競いあう競技だ。つまり、敵はタイムのみ。」
「一緒に走る選手はライバルではなく、タイムという同じ敵に立ち向かう同志と思いたまえ。」
三島選手が周りの海外の選手を見ます。
ライバルだと思っていた人たちが、同志に思え、気持ちが楽になった表情でした。
「ありがとうございます、監督。」
大森監督が答えます。
「ちょっとは楽になったかね。」
三島選手。
「はい。楽になりました。でももっと早く言ってもらえたら、もっと楽になったと思います。」
三島選手がかなり精神的に追い込まれており、大森監督の一言でずいぶんと救われていることがうかがえます。
このシーンのやり取りに、徒競走に対する心の姿勢として学ぶべきものがあると感じます。
(NHK大河ドラマ「いだてん」Twitterより画像転載)
かけっこに対する心の姿勢
つまり、敵は一緒に走る人ではなく、「タイム」です。
徒競走はだいたい6~7人で走るので、何着かというのがとても気になりますし、
足の遅い人は自分だけ列から送れ、ものすごい劣等感持つと思います。
実は私もそうで、その劣等感が嫌で運動会そのものが嫌いになりそうでした。
しかし、このワンシーンを見ながら、
「人と比較して走る必要はない」と思いました。
自分のベストタイムにいかに近付けたか、越えることができたか。
それだけを考えて走ればいいと思いました。
ということは、敵は過去、自己最高タイムを出した自分になります。
「自己ベスト更新を目指して一生懸命走ること。」
これが徒競走で一番大切なことだと、いだてんから学びました(^_^)
かけっこが苦手な子どもたちに会ったら、この事を伝えたいなと思った第11話でした😊