キャラクターの認知を広める2つのポイント - YouTube再生数6億回「クマーバ」の事例 -
今日も見ていただきありがとうございます!
株式会社Kumarba代表の樋渡(ひわたし)です。
今後もみなさまに有益な情報を小出しできればと思いますので、よかったらフォローよろしくお願いします。
今回は「クマーバチャンネル」の事例を参考に、「キャラクターの広め方」について書いていこうと思います。
キャラクターのみならず、自社サービスを伸ばすヒントにもなると思います。
※「オリジナルキャラクターのつくり方」はこちら↓
1、プロジェクトの方針を言語化する
まずはキャラクターが関わるプロジェクトの方針を設定することから始めます。
弊社では「5W1H」のフォーマットを使います。これはキャラクターのプロジェクトだけではなく、どんな企画でも使えますのでオススメです!
Why:キャラクターをつくる目的は?
Who:ターゲットはだれ?
When:開始時期はいつ?
What:ユーザーへの提供価値は?
Where:場所はどこ?
How:どのような戦略で進める?
例として、「クマーバチャンネル」の場合は以下のようになります。
Why(目的):オリジナルキャラクターの創出
Who(ターゲット):0〜6歳の男・女
When(時期):2019年5月1日 ※令和初日スタート
What(提供価値):子どもたちにキャラクターと一緒に楽しく成長できるエンタメ知育番組を提供
Where(場所):YouTube
How(戦略):
① YouTubeで童謡が再生されるので、クマーバが童謡に合わせてダンスする動画で再生数をゲットし【認知】を獲得。
② 会話劇のストーリー動画でキャラクターへの【愛着】を深める。
③ YouTubeで原作をつくり他のメディアへ進出し、認知度をUPしていく。
Where(場所)とHow(戦略)については、しっかりとしたリサーチが必要です。以下の内容では不十分になります。
Where(場所):Twitter
How(戦略):キャラクターが面白いことを言ってバズる
「面白いことを言ってバズる」というのが担当者依存になるので、再現性がなく戦略としては不十分になります。
「クマーバチャンネル」を企画した時で言うと、YouTube上で0〜6歳向けののコンテンツをリサーチしていました。
すると、韓国の企業が配信している「Pinkfong(ピンクフォン)」というチャンネルの「Baby Shark」という動画が当時19億回再生されているを発見しました。
※2023年9月1日現在「Baby Shark」は132億回再生され、YouTubeで最も再生されている動画になっています。
さらにグローバルを見ると、キッズジャンルでは3DCGのキャラクターが歌とダンスのチャンネルが伸びていることがわかりました。
日本でもボンボンアカデミーさんなどのキッズソングを扱うチャンネルが伸びていたので、「日本のYouTubeチャンネルでも未就学児向けのキッズソングコンテンツ」の需要があることがわかりました。
「クマーバチャンネル」のHow(戦略)
① YouTubeで童謡が再生されるので、クマーバが童謡に合わせてダンスする動画で再生数をゲットし【認知】を獲得。
② 会話劇のストーリー動画でキャラクターへの【愛着】を深める。
③ YouTubeで原作をつくり他のメディアへ進出し、認知度をUPしていく。
このようにリサーチをしっかりして、確実に広がる戦略を立てます。
2、目標を決める
プロジェクトの方針を決めたら、次は【目標】を決めます。2通りの目標を決めるのが追いやすいのでオススメです!
最終目標
中長期目標
最終的にどういうキャラクターになって欲しいか? そこまでの道中で、中期的にどのようなキャラクターになっていて欲しいかを決めます。
▼例1:地方自治体の「ゆるキャラ」
最終目標:くまモンのように日本国民全員に認知されるキャラクター
中期目標:5年後、⚪︎⚪︎市の認知度50%
このように決めると、「まずは市民に認知してもらうことを目指して色々な市内のイベントに出て行こう」「そうすると着ぐるみが必要になるな」「SNSを開設して市内の情報を発信していこう」などと具体的なTo Doが出てくるようになります。ちなみに中長期目標は⚪︎年と具体的に決めることが重要です。
そして最終目標を見据えて、SNSで他のゆるキャラに絡みに行ったり、テレビ出演を狙ってみたりと目標にそったTo Doを行うようになります。
▼例2:TikTok発のキャラクター
最終目標:グローバルで活躍するキャラクター
中期目標:3年後、TikTokのフォロワー数【日本1位】
TikTokは全世界で展開されているアプリなので、グローバルで活躍するキャラクターを目指せます。まずはTikTokで認知を獲得するべく、TikTokのトレンドにのり再生数をかせぎフォロワーを集めます。初期は色々なプラットフォームを試すよりは、出生地のプラットフォームでいかに数字を出せるかに徹底したした方が個人的にはいいと思います。メディアに取り上げらやすいように「月間再生数ナンバー1」など、数字をつくりにいくことを目指します。
「TikTokフォロワー数日本1位」を達成する頃にはTikTok以外のメディアから注目されているでしょうから、他のプラットフォームへの展開やグッズ販売などの商品化、コラボカフェなどのリアル展開など色々広げていき最終目標を目指していきます。
▼例3:クマーバチャンネル(YouTube発のキャラクター)
最終目標:50年続くキャラクターになる
中期目標:2023年、キッズに人気のキャラクターTOP5に入る
ここから長くなるのですが…
「クマーバチャンネル」プロジェクトの最終目標は、【50年続くキャラクターなる】ことです。「自分たちがつくったキャラクターが、孫、ひ孫世代まで子ども達を笑顔にできていたら最高に幸せだな」と思い、プロジェクト発足当初にチームメンバーで決めました。
100年ではなく50年としているのは、50年後だと自分達がまだ生きている可能性が高いので、クマーバがいる未来を想像できるのが理由です。
この最終目標は「クマーバチャンネル」に携わっていただいてる関係各所にお伝えしていて、みなさん共感していただけるので作ってよかったなと思っています。
「アンパンマン」 絵本出版から50周年
「仮面ライダー」 生誕51周年
「ドラえもん」 コミック連載開始から53周年
大先輩の背中を見て、「クマーバチャンネル」も50年続くIPになるように頑張ります!
中長期目標:2030年、キッズに人気のキャラクターTOP5に入る
50年続くキャラクターの前段階の目標は、「2030年にキッズに人気のキャラクターランキングTOP5」に入ることです。
少し前ですが、2018年にバンダイさんが公開された「お子さまの好きなキャラクターに関する意識調査」によるとランキングは以下の通りです。
ここで注目すべきは、そうそうたる大先輩の中に「すみっコぐらし」が入っていることです。「すみっコぐらし」は、「リラックマ」や「たれぱんだ」のサンエックスさんが2012年に発表したIPです。
「すみっコぐらし」はぬいぐるみや文具を中心としたグッズが人気で、当時の市場規模250億円(2019年)を誇り、IP発表6年でTOP5入りしています。
「すみっコぐらし」は、実店舗の販売網が既にありグッズに強いサンエックスさんだからできたことだと思いますが、IP発表6年でTOP5入りした実績があるので「クマーバチャンネル」も夢じゃないなと思っています。
今や子どもたちにとって当たり前のメディアになったYouTubeを軸にコンテンツを配信し、「いつでもどこでも」見ることができキャラクターに触れることで、2030年にTOP5入りを目指していこうと思います。
メディアミックス展開
それではどうやってTOP5入りを目指すのか?
ここから登り方を説明しますので、参考になればと思います。
「クマーバチャンネル」は、YouTubeを原作として各種メディアミックスを行っているYouTube発のIPです。
例えば他のIPだと、ドラえもん=漫画、アンパンマン=絵本、ポケモン=ゲームという風に、原作媒体(メディア)から他の媒体に展開していき認知を拡大していっています。
音楽はユニバーサル ミュージックさんと一緒に3ヶ月に1度オリジナルソングを出していますし、商品化は伊藤忠ファッションシステムさんを通じて全国の小売店さんでグッズが販売されています。
店頭にグッズが並ぶメリットは、リアルな部分でも認知が取れるので新規ユーザーの獲得にも繋がります。
今年はYouTube以外にも露出を図っていまして、日本テレビ「news every.」のVTuberキャスターに就任したり、フジテレビ「めざまし8」でくまモンとのインタビューが特集いただいたりしています。
今後のロードマップ
YouTubeは原作として常にコンテンツを配信し続け、商品化・コンサートで子ども達とリアルな接点を作りキャラクターとの接触時間を増やしていきます。
さらに昨年からスタートしたAmazonプライム・ビデオなどの配信サービスでの展開や、まだ決まってないですが地上波テレビアニメも必ずやりたいと思っています。※テレビアニメについてはまた追ってnoteに書いていきたいと思っています!
そして2030年に「キッズに人気なキャラクターランキングTOP5入り」を目指したいと思っています。
以上、キャラクターの広め方についての記事でした。少しでも参考になれば幸いです。
弊社は企業様のオリジナルキャラクター制作を請け負っておりますので、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
▼実績:講談社様(オリジナルキャラクター開発、アニメ制作)
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