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【書評】アインが見た、碧い空。【近藤秀将】※僕に何ができるだろう。
こちらの本から、印象に残った文章を紹介します。
あらすじをチャットGPT(通称:チャッピー)に頼み込んで、
要約してもらった内容も掲載します。
1.印象に残った文章
ただの「善人」でいたければ、自らの無力さから目をそらせばいい。
それだけで「善人」でいることができる。
無力な「善人」は、誰からも批判されない。
そして、誰からも必要とされない。
生活に行き詰まった結果、罪を犯したベトナム人技能実習生に対して、
その友人である大学生は、「彼女に何かしてあげたいけど、その何かがわからない。」と悩みを抱えます。
そして、恩師から常々言われていた引用部のことを思い出し、やりきれない気持ちになります。
本作は、技能実習生制度が内包している闇がテーマです。。
著者の意見は、決して表面的なものではありません。
搾取する企業が悪い、無知な外国人が悪い、というだけではなく、
もっと日本全体(日本人ひとりひとり)に原因がある、と主張します。
小説を通して、問題に焦点を当てている一方で、
行政書士としても活動している著者の解説が折々に入りますので、
感情面から揺さぶられつつも、ロジックとしてもうなづいてしまいます。
身近な例をあげながら、問題を取り上げる手法が印象的です。
「新鮮で美味しいけど、それでいて安価な野菜」を求めるならば、
あなたもこの問題の当事者ではないか、と指摘しています。
農業に従事する技能実習生のおかげでそういった野菜がスーパーに並びます。ところが、多くの技能実習生は、日々単純労働に明け暮れることになり、将来に役立つスキルが身につきません。
(事業所によっては、低賃金で過酷な状況、最悪は失踪や犯罪に巻き込まれる)
2.あらすじ
若きベトナム人女性アインは、家族のために日本で技能実習生として働くことを決意する。異国の地での生活は文化や言葉の壁、厳しい労働環境など試練に満ちていたが、アインは故郷への思いを支えに懸命に努力を続ける。そんな中、彼女は職場の同僚や地域の人々との交流を通じて、友情や支え合いの大切さを学び、自身の成長を実感していく。一方で、技能実習制度の問題や労働者の現状にも直面し、夢と現実の狭間で揺れるアイン。やがて、彼女は自分の未来を切り開くために重要な決断を下す。日本で見た「碧い空」は、アインにとって希望と挑戦の象徴となり、彼女の人生を変える転機となる。
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この本の持つやるせなさと希望の象徴としての「碧い空」を表現しました。
3.最後に私の落書き
読み進めていくと、やるせない気持ちが自分の心を次第に占めてきました。
そもそも、この本を手にしたきっかけは、職場の同僚の勧めです。
彼は、この制度に少し関わっていていた時期があり、その期間の彼は悶々としていました。
結局何もできなければ偽善なんでしょうか…。
海外旅行好きなのですが、今度は、ベトナムを訪ねて、kindle写真集を出版したいなあ、と漠然と思いました。
がんばろう。 ビッグになろう。
※電子書籍にて、わたしの旅行体験をkindle写真集にしました。
よろければご覧ください。