開成模試の成績と合否分布

私は開成模試の結果を分析する際、算数と算数以外(国語、理科、社会)の結果をそれぞれ7段階で表し、その組み合わせを見て判断しています。
2010年~2023年開成を受験した30人について、その分布をまとめたのが次の資料です。

縦は算数、横は算数以外の結果(複数回受験している場合は平均値)をA~Gの7段階で表し、それぞれの組み合わせについて合否結果(「3-1」であれば、合格者3人と不合格者1人)を記載しています。


算数は30人中26人がボーダー以上(A~D)ですが、実際の合否を見ると、偏差値60以上(A、B)は合格率69%(13人中9人合格)、偏差値52以上60未満(C、D)は合格率62%(13人中8人合格)というように、必ずしも成績に比例した結果にはなっていません。

一方、算数以外については、偏差値56以上(A~C)は合格率92%(13人中12人合格)、偏差値52以上56未満(D)は合格率56%(9人中5人合格)、偏差値52未満(E~G)は合格率13%(8人中1人合格)というように、ほぼ成績に比例した結果となっています。

科目単位の比較では、算数は国語、理科、社会よりも合否に与える影響が大きいのですが、算数1科目と算数以外の3科目総合(国語+理科+社会)という比較になると後者の影響の方が大きく、また水物の要素のある算数に比べて結果も計算しやすいというのが実情だと思います。



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