過去問演習の高得点を過信しない【中学受験・算数】
志望校の合格可能性を見極める手段として、過去問演習の結果は有力な判断材料となります。
特に学校別模試が実施されなかったり、実施されても機会が限られている学校については、過去問演習の結果で判断せざるを得ないというのが実情だと思います。
ただ、過去問演習の結果と入試結果が一致しないケースもあります。
特に過去問演習では高得点だったにも関わらず、不合格になってしまうケースは多いものです。
理由はいくつか考えられますが、いずれにしても過去問演習の高得点が現状を正確に反映していない(実力以上の結果になっている)場合があります。
過去問演習の結果を過信せず、冷静に評価していくことも必要です。
過去問演習の高得点が合格に結びつかない場合、多くのケースに共通しているのは「過去問演習の結果のみが突出して高い」ということです。
学校別模試や通常模試(サピックスオープン、合不合判定テストなど)では厳しい判定(合格可能性20%など)が出ているにも関わらず、過去問演習では合格者平均点を大きく上回っているといったケースです。
私は親御様から合格可能性を聞かれた際に、学校別模試、通常模試、過去問演習の内の2つ以上で基準をクリアしていれば、合格可能性が高いと判断しています。
1つしかクリアしていない場合には、学校別模試(自宅受験を除く)で好結果が出ていれば一定以上の合格可能性があり、通常模試のみ、過去問演習のみの場合はリスクが高いと判断します。
志望校の合格可能性を見極める際に、1つの判断基準としてご参考いただければと思います。
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