内向型人間によるカッコのつかない移住譚【総集編】
01実家にいた頃の僕はもうあらゆることに食傷気味で「こうしてこのまま埋もれるようにして一生を終えてゆくのだろう」という確かな自信だけを胸に秘め、日々をただ無為に過ごしていた。
本だけが頼りだった。それはもう手当たり次第に読み漁った。当時よく読んでいたのはスッタニパータ、プラトン、ラマナなど。そして来る日も来る日も瞑想に耽った。今になって思えば、あれは単なる迷走でしかなかった。
とにかく、現状から抜け出すための答えを外側に求め続けていた。でもこれがどうしたことか、求めれば求