ChatGPTは子どもの敵か味方か
「12歳まではChatGPTの利用を制限すべき」という佐藤ママさんの意見に対し、堀江さんが反論したという話題がバズっていた。
ちょうど数日前「うちはChatGPT使用をどうするのか?禁止する?」と子どもに聞かれたところだった。
「子どもにとっていいのか悪いのかは分からないけど、試してみて私よりAIの方がずっと頭がいいのは分かった。」としか言えなかった。
続けて「人間がAIに勝てることはないの?」と聞かれたので、「訳わからんおもろい変なことを考えたり言ったりすることくらいしか、勝てることがないかもしれない」と答えた。
その後見たスピードワゴン小沢さんのチャンネルで、堀江さんが「人間にやれることはノイズを出すこと」と発言していた。
そうだ、「訳わからん変なおもろいこと」とはノイズだ。
自分はノイズだらけの人生を送ってきたけれど、後になってみるといい思い出として心に浮かぶのは、そのノイズといえるエピソードばかりだ。
バックパック旅行はハプニングの連続で、スケジュール通りになんていったためしがないけれど、実はその想定外のハプニングを期待して旅に出ていたのかもしれない。
思えば、子どもはノイズそのもののような存在だ。
1分1秒たりとも、誰かの思い通りになんて動かない。
佐藤ママさんのYoutubeチャンネルも好きで見ているけれど、佐藤さんのすごいところは、ご自分のお子さんの進路からノイズをシャットアウトできているところだ。
子どものもって生まれた個体差や性格によるのでは?という議論もあるだろうけれど、もし子供からノイズを遠ざけるノウハウのようなものがあるのなら多くの親がそれを知りたいと思っているはず。
佐藤さんは、もしかしてChatGPTを子どもにとってのノイズと捉えたのかな。
将来的にはAIに人間らしいノイズを学習させることも可能になるのかもしれないけれど、少なくとも現状のChatGPTは、漫画やゲームやリアルな友人関係のように人の心にさざ波を立てることもないし、人間の思考力を衰えさせるほどの要素も感じない。むしろ子どもの模範的なご学友といったところか。
反復学習や受験勉強の壁打ちにも良さそうだし、ノイズを排除する佐藤さんの教育論とはむしろ相性がいいのでは。ぜひAIを利用した学習管理アプリをリリースしてほしい。
とは言うものの、自分自身は誰かに50㎝でもレールを敷かれたなら全力で逸脱する方法を考えるタイプの子どもだったし、うちの子もどうやら似ている。
今後はこの逸脱する力=ノイズを出す力が、むしろ人間の価値となっていくんだろうか。
ChatGPTは子どもの敵か味方か?
10年前の自分なら「敵」と捉えて子どもから排除したと思うけれど、今は「わからない」としか答えられない。
その問いに大人が答えるのは、旧式にしか乗ったことがない親がニュータイプの子どもにガンダムの操縦方法を教えるくらい、ヘンテコな話なのかもしれない。
今の子どもたちは生まれた時からコックピットに座っているというのに。
シンギュラリティの到来が近いと言われ、10年後にどんな職業が残っているのかどころか、数年後のレールすらぼんやりとしか見えない時代。子どもに進んでほしい道も、そこに導く方法も全く分からない。
もう「人生のノイズを楽しめ」としかアドバイスできないなぁ。
ちなみに、ChatGPTに「子どもが東大の理Ⅲ合格を目指すように親が促すにはどうしたらいいか」聞いてみた。やっぱり私より頭がいい。