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異次元の少子化対策?田舎の跡継ぎ長男こそ東京に出よう

若い女性が東京に一極集中してしまうのが少子化の原因のように言われているけれども、そもそも田舎で女性が結婚相手を見つけるのは難しい。 え、田舎には独身男性がたくさんいるんじゃないの⁇ たくさんいます。いますとも。 ただし地元にいる独身男性は、ほぼほぼ跡取り長男。 田舎育ちの女子は、跡取り長男にはもれなく義実家での同居と介護と墓守ミッションが付いてきて、しかもご本人は家督として大事にされてきて家事育児能力ゼロで嫁に丸投げなのを知っているので、長男との結婚は避ける傾向にありま

    • 若い女性に地方に住み続けてもらうには

      最近ニュースで度々取り上げられる、若い女性の東京への一極集中の話題。 中年となった今となってはどこも住めば都だと思っているけれど、正直独身20代ならだんぜん東京がいい。 東京以外を選べと言われたら、海外がいい。 個人的に、国内では東京でしか得られないと思っていることが2つある。 一つ目は、以前のnote記事にも書いたけれど、「匿名性」。 東京には10年近く住んでいたけれど、行きつけでもない場所で、ばったり知人に出くわしたのはたったの2回だけだった。 一度目は新宿駅、二

      • お盆と更年期と先祖の霊

        (注)この記事はスピリチュアル・オカルト要素を含みます。お好きでない方はとばしてください。(そんなに怖くはありません) 8月に入ってからのある朝、目を覚ますと、妙に体が重い。 更年期ですっかりお馴染みの感覚ではあるんだけれど、このところは漢方薬&安眠サプリのおかげですっきり起きれてたのに。 昨夜は飲み忘れたかな?と思いながら、しっかりサプリを採って就寝。 なのに次の朝も、やっぱり疲れが取れず、体が重い。 「もしかして、また来ちゃった??」 以前も同じことがあり、見え

        • 日本サゲは老害のせい?オワコンの私と終わってない日本

          加齢に伴いポンコツ化してきたせいか、はたまた更年期からくる被害妄想なのか分からないけれど、このところディスり記事を読むと自分がディスられてるような気がしてくるようになった。 特に、日本サゲ 日本は不寛容社会  → 確かにヤバい人見かけたら避けるなぁ 日本人は陰湿 → SNSや口コミとか面倒だし、陰口話すような友達もいないけど。もしや匿名でnote記事書いてる時点で陰湿認定? 日本はオワコン → 日本は終わってるとは思わないけど、自分は終わってるわ でも「日本人は○○

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        記事

          音声情報が苦手?聞き取り困難症とは

          最近、音声情報が多すぎて、疲れを感じるようになった。 このところWeb情報やブログを覗くと「詳しくはYoutubeでどうぞ」「全編はSpotifyで」と動画や音声コンテンツに誘導されることが増えた。 それに、履歴が残るのを避けたいのか、はたまた文字情報が苦手なのか、理由は分からないけれど、最近はLINEやメールではなくZoom会話を好む人が増えた気がする。 私は文字情報の方が好きだ。 映画や音楽のように映像や音声自体を楽しむものならまだしも、情報としてだけなら断然文字の

          音声情報が苦手?聞き取り困難症とは

          AIと蘭学の共通点

          Youtubeチャンネル「ReHacQリハック」でのAI談義。 産学官のAI関連のトップランナーの方々が、「日本は(ITの遅れに比して)AI分野に関しては健闘している」と話されていた。 動画を見ながら、日本におけるAIの現況と、江戸時代の蘭学は何だか似ているなぁと考えていた。 蘭学者~と言えば、親から継いだり、殿さまから任命されてしぶしぶやってる通訳者のようなイメージだったけれど、実際は全然違ったらしい。 言語史研究家の杉本つとむさんの著作を読んでみると、多くの蘭学者は

          AIと蘭学の共通点

          人間は格付けと競争を欲している?中学受験とタワマンマウント

          今の小学生を見ていると、いい意味で「ありのまま」だなと思う。 まず、流行に囚われていない。 習い事も千差万別、見ているYoutubeも推しもそれぞれ違って当然なので、誰でも知ってる流行りがそもそもない。遊んでいるゲームもSwitchだったりスマゲーだったりするので、かつてのようにDS持ってないと仲間に入れない~といったようなことは起きにくい。 それから、競争がない。 運動会の短距離走ではかろうじて順位がつけられるけど、事前にタイムを計って同レベルの子同士で走るので、差が目

          人間は格付けと競争を欲している?中学受験とタワマンマウント

          人はネガティブな情報ほど信じやすいのかもしれない

          日テレNEWSで「ヨーロッパの10代の間で北朝鮮ソングが流行っている」というニュースを見た。 その一方、最近ある年配の女性から勧められたのが「ベトナムのシングルマザー」のYoutube動画。 どうやらすでに1ジャンルとして確立されているようで、検索するとものすごい数のチャンネルがヒットして、再生数もそれなりに多い。 ストーリーは、アル中旦那と離婚するまで、農村での自給自足生活、捨て子を我が子同様に育てる、などなど。 美しい自然を背景に貧しいシングルマザーが子育てに奮闘して

          人はネガティブな情報ほど信じやすいのかもしれない

          老害問題は、老いることではなく、数が多いことが問題なのかもしれない

          note記事で老害についてあれこれ書いておきながら、考えてみれば自分はあまり老害体験がない。 お年寄りに叱られたり教訓めいた話をされた記憶もないし、若手メインの職場でばかり働いていてたので、上司と言われて想像するのはせいぜい30代の人だ。 老害体験を無理やりひねり出すなら、授業中に自分の手柄めいた話や説教ばかりしていた中学校教師、中学校での先輩後輩間のナゾの上下関係、時おり見かける店員さんに詰め寄っているクレーマー、病院で自分が乗った車いすを押してくれている奥さんにガミガ

          老害問題は、老いることではなく、数が多いことが問題なのかもしれない

          老害になりたくないので、みそっかすに立ち戻ろうと思う

          西野亮廣さんがYoutube動画で「老害化を回避するには、周りの人が助けたくなるような愛されるいじられキャラになろう」という主旨の話をされていた。 昭和の頃の子ども社会に存在した「みそっかす」制度を思い出した。 「みそっかす」は、遊ぶ際にいっちょまえと見なされない子のこと。 例えば、鬼ごっこやかくれんぼでは捕まっても鬼役は免除され、対戦遊びの際には頭数にカウントされないし、失敗しても責められない。 自転車レースなど危ない遊びは、みそっかすは参加できなかった。 「一人前の

          老害になりたくないので、みそっかすに立ち戻ろうと思う

          ディズニーランドに行ってないとビンボー人⁇

          「うちは貧乏なの?」 ある時、子どもがそんな風に聞いてきました。 あまりに唐突な質問だったので、ぐうの音も出なかった… お金持ちではないけど、貧乏でもないとは思うんだけど。 今どき小学生の間でいったいどんな話が繰り広げられていのか知らんけど、うちの子の認識はこんな感じらしい。 USJ(飛行機移動)or TDLに複数回行ったことがある → お金持ち ディズニーランドに行ったことがある → 普通 どっちも行ったことがない   → 貧乏   ハイ、どちらも行ってません… 

          ディズニーランドに行ってないとビンボー人⁇

          中年の希望の星「伊能忠敬」は日本を測りたいわけじゃなかった⁉ 

          子ども用に図書館で借りてきた歴史マンガ。 「50を過ぎてから日本各地を旅して地図を作った人」というのは漠然と知っていたけれど、いろんな意味で思ってたのと違った。 想像:幕府の役人で、測量の仕事を任された。 実際:地主階級で商家に婿入り。隠居してから上京して日本地図を作る。 学問のために隠居を願い出るも有能であるがために認められず。3年かかってようやく息子に家督を譲り隠居。 隠居してから江戸に出て、伝手を頼りまくって14才も年下の学者に頼み込んで師事。 緯度を計測したい

          中年の希望の星「伊能忠敬」は日本を測りたいわけじゃなかった⁉ 

          体験格差よりも「格差を体験すること」の方がずっと残酷だと思う理由

          先日、体験格差について考えてみたけれど、しつこくその続き。 学校の作文に書くような楽しい経験はすっかり忘れていたりするけれど、「格差を感じた体験」は強烈に記憶に残っている。 例えば子どもの頃、友達を真似てピアノを習っていた。 10年近く習っていたはずなのに、記憶に残っているのは、レッスンや発表会ではなく、全国レベルのコンクールに出場している同年代の子のものすごい演奏を聴いて、自分とのレベルの差に愕然としてやる気をなくしたことの方だ。 アメリカの高校に留学した際、一番カル

          体験格差よりも「格差を体験すること」の方がずっと残酷だと思う理由

          ドラマ「SHOGUN」とジャパンアズナンバーワンの思い出

          配信ドラマ「SHOGUN」が全世界で大ヒットという記事を読んで思い出した。 バブル末期、アメリカの全寮制高校に短期留学した。 初めて乗った飛行機。夕暮れの上空から見下ろすと、海岸線に沿ってライトアップされた日本列島が浮かび上がっていて、それは美しかった。 自分の旅路を日本の全ての人が応援してくれているかのような、日本人であることが誇らしいような、そんな感覚を覚えた記憶がある。 隣の席のサラリーマンらしき日本人男性は、どうやら全く英語ができないようで「coffee」が通じ

          ドラマ「SHOGUN」とジャパンアズナンバーワンの思い出

          中国とメタバース『世界2.0』中国語版に思うこと

          佐藤航陽さんの著書『世界2.0』の中国語版が出版されるという、ご本人の投稿を見てちょっと驚いた。 この本って、中国で出版していいの⁇ 佐藤さんの語る未来は、テクノロジーの進化が人間の意識の大変容を促し、中央集権的なものが縮小していくことを予見する、どことなくアナーキズムを思わせるような印象で、中国では発禁扱いだろうと勝手に思っていたんだけれど。 我々とは全く違う方法で世界を認知する新しい世代が登場したり、メタバース空間で仮想国家つくったりするのは、OKなんだろうか?

          中国とメタバース『世界2.0』中国語版に思うこと

          体験格差とトラウマ本。正の体験を増やすより、負の体験を減らしてほしい

          最近よく目にする「体験格差」に関する話題。 この場合の体験というのは、旅行や習い事だったり、親と過ごす時間だったり、いわゆる質の良い「正の体験」を意味するようだけれど、個人的には「正の体験」を増やすより「負の体験」を減らす方が、子どものためになるんじゃないかと思う。 というのも、楽しかった正の体験よりも、苦々しい負の体験の方が記憶に残りやすい気がするので。 自分の子どもの頃の記憶で、強烈に覚えているのは、眠くもない時間にお昼寝を強制される保育園が大嫌いだったとか、拾って

          体験格差とトラウマ本。正の体験を増やすより、負の体験を減らしてほしい