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リアル人生ゲーム。もしもスマホがあったなら。

お正月。
ということで、恒例の?人生ゲームをすることに。

コロナ自粛中に買った割と最近のものなので、職業カードが「プロゲーマー」「フリーター」だったり、転職できたり、分岐点で都会コースか地方コースかを選べたり、今どきの世相を反映した内容になっている。

それでも、結婚のマスは全員ストップで避けられないし、子どもが誕生しても生活スタイルや経済面には全く影響しないという、どこか昭和的な価値観もチラホラ散見される。

実際の分岐点は、職業や住む場所ではなく、結婚するかしないか、子どもをもつかどうかじゃないのかな。

結婚コースを選んだなら、リストラやら病気やら離婚やら、独力ではどうすることもできないリスクは2倍になるのに対して、想定リターンはプライスレスな幸せのみ。

子どもコースを選んだなら、女性プレイヤーなら5ターンくらいお休み。その後もルーレットで出た目の半分しか進めない。しかも進んでも進んでも止まるのは教育費やらの出費マスばかり。

運よく「子どもが大成」マスに止まり、家の一軒でも買ってもらえるとか、老後の面倒を見てくれるならいいけれど、たいがいリターンはやっぱりプライスレスな幸せくらいだ。

リアルな人生ゲームがあったなら、結婚コースや子どもコースなんて誰も選ばないよなぁとボヤきながら、ルーレットを回す。


令和の20-30代の方々は、将来を見据え先々のことまで考えて行動されているように感じることがある。

就職時には女性が働きやすい職場を選び、家事育児に協力的なパートナーを選び、仕事と両立しながら早い時期に子どもをもつ、そんな印象。
男性も、経済的に自立した女性を選んで、早い時期の結婚を望んでいたりする。積極的に育児している若いパパさんもここ数年でぐっと増えた気がする。


思えば20代の頃の自分なんて、分岐点では常にどっちが楽しそうかだけでコースを選んでいた。
王道コースは晴れていて目的地が見えているというのに、霧に包まれ蛇行して行く先が見えないコースを選んでしまう。何があるか分からない方がワクワクするから。

いかに考えなしにフラフラ生きてきたかを反省させられる反面、もしかしてスマホのあるなしが影響しているのかも?とも思った。

当時は連絡手段としてのガラケーしかなかった。
なので、頻繁に顔を合わせている友達くらいしか近況を知らず、世間の20代の収入がどれくらいで、どんな人生を送っているかなんて知らなかった。
プレイヤーが自分しかいないので、誰かと比較して妬んだり焦ったり、みじめになったりすることもなかった。

スマホが登場してからは、誰がどんな生活を送っているのか、自分よりどれくらい先に進んでいるのか、差が可視化されるようになってしまった。
同じゲーム盤に自分以外のプレイヤーがいたら、やっぱり比べてしまうし、ちゃんと計画的にコマを進めなくちゃという気にもなってくる。


もしも自分が20代の頃にスマホがあったなら、将来を見据え計画を立て王道コースを選べただろうか?逆にGPSでいつでも目的地にたどり着けるのを知って、心置きなく謎のワクワクルートに飛び込んでいるだろうか?
頭の中でぐるぐる反芻している。


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